STAP細胞の論文問題で注目を集めている理化学研究所は19日、埼玉県和光市にある研究施設を一般公開した。科学技術週間に合わせて毎年1回、研究内容や科学技術に親しんでもらおうと企画している。 今年は、神戸市の施設で行われているSTAP細胞の研究について多くの質問が寄せられ、急きょ質問コーナーを設置。実際の研究者はいないが、野依良治理事長の声明文やホームページに掲載されている資料などが掲示された。 ボールペンや白衣などのグッズ販売も初めて行われ、研究者が実験データやアイデアを記録し、研究過程を証明するために使っている実験ノートも売り場に並んだ。 このほか、原子核の仕組みを理解するための研究方法を巨大だるま落としに見立てて体験したり、世界最高性能の加速器施設「RIビームファクトリー」を間近に見られたりするコーナーなどが設けられた。(福留庸友)