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ブックマーク / honz.jp (39)

  • 『なぜヴィーガンか?』 シンプルな論理とそれが人びとに与えた影響 - HONZ

    読むたびに思う。ピーター・シンガーの論理はシンプルで、それゆえに強力だ。シンガーの論理に異を唱えようとすると、その反論のほうが小手先の屁理屈のように聞こえてしまう場合も少なくない。そして、シンガーの論理は強力であると同時に、そこから帰結する内容が厳しくもある。シンガーの論理を反駁できないならば、またそれを頭で理解したならば、わたしたちは自らの生き方を変えなければならないはずである。 書は、哲学者ピーター・シンガーの肉に関する論考を集めたものである。シンガーは、「動物解放論」の代表的論者であり、1970年頃から菜主義を実践している。そして、後で紹介するように、その論理によって多くの人たちの生き方を実際に変えてきた人物でもある。 そのタイトルどおり、書はなぜ肉を控えるべきかを説いている。シンガーによれば、そのおもな理由は3つある。すなわち、(1) 動物への配慮、(2) 気候変動の問題

    『なぜヴィーガンか?』 シンプルな論理とそれが人びとに与えた影響 - HONZ
    KoshianX
    KoshianX 2023/08/04
    結局殺して食うんだから「命に感謝」的な日本式の感謝と祈りをベースにしたほうがうまくいくと思うんだけどなこのへん。西洋はこういうの理詰めでやろうとするから途中経過がおかしな過激活動になりがち
  • 『売上を、減らそう。』 給与が同じなのに5時間も早く帰れる経営 - HONZ

    パソコンから顔をあげて、遠くをみつめてみる。そこにある景色は、2年後にはもうない。新しい社屋に移転するからだ。その頃は、働き方や価値観も変わっているのだろうか。でも…。その時、私の脳裏をシモーヌ・ヴェイユの言葉がよぎった。 「未来は、現在と同じ材料でできている」。だとしたら私は、「移転」というイベントを頼りにするのではなく、今この瞬間の小さな変化こそ大切にすべきなのかもしれない。未来は突然あらわれるのではなく、現在の延長線上にあるのだから。 さて、書『売上を減らそう。』は、1日100限定の飲店を営んでいる経営者が思いの丈を綴っただ。その日の分を売ったら閉店する、というモデル。そこから私は、大学で教科書として読んだ或るのことを思い出した。 そのとは『プロテスタンティズムの倫理と資主義の精神』である。私にとって、教科書はいつも冒頭部分の記憶が強い。飽き性なのである。このには“当

    『売上を、減らそう。』 給与が同じなのに5時間も早く帰れる経営 - HONZ
    KoshianX
    KoshianX 2019/08/10
    これ気にはなってるんだけど1000円くらいのランチを1日100食売って百貨店並の給与を出すってどういうコスト構造で利益はどれくらいなのかみたいな話がぜんぜん出てこないんだよな……本に書いてあるんだろうか。
  • 【連載】『全国マン・チン分布考』第2回:「女陰」方言のきれいな円 - HONZ

    放送禁止用語に阻まれた『探偵! ナイトスクープ』の幻の企画が、ついに書籍で実現。かつて『全国アホ・バカ分布考』で世間を騒がせた著者が、今度は女陰・男根の境界線に挑む! 第2回は「「女陰」方言のきれいな円」について。「女陰」の表現は、京を中心にきれいな多重の円を描いていることが明かされる!(HONZ編集部) 第1回はこちら 「女陰」方言のきれいな円 この「女陰」「男根」言葉は、「消滅の危機に瀕する」方言のひとつとして、文部科学省のバックアップのもと、東北大学教授の小林隆氏をリーダーにして(私と同じ、全国市町村の教育委員会への郵送によって)、2000〜02年に調査された数多くの語彙の中に含まれ、そのデータは早くも2003年に報告書として公開されました。 この成果はさまざまな研究者に活用されています。「女陰」については『方言研究の前衛』(2008)に、中井精一氏の研究報告があります。ただしここで

    【連載】『全国マン・チン分布考』第2回:「女陰」方言のきれいな円 - HONZ
    KoshianX
    KoshianX 2018/09/21
    また興味深い調査が……
  • 『Bullshit Jobs: A Theory(洋書)』どうでもいい仕事を理論化する - HONZ

    経済学者のジョン・メイナード・ケインズ(1883-1946年)は、 1930年に”Economic Possibilities for our Grandchildren(孫の世代の経済的可能性)”というエッセイの中で、イギリスやアメリカのような先進国では、テクノロジーの進化によって20世紀末までに週15時間労働が実現しているだろうと予言した。(”Essays in persuasion(ケインズ 説得論集)”) ケインズの指摘する通り、確かにテクノロジーは大いに進化したものの、結局、この予言は当たらなかった。ロンドンスクール・オブ・エコノミクス(LSE)の社会人類学教授のデヴィッド・グレーバーは、その理由を、テクノロジーがむしろ無意味な仕事を作り出す方向に使われたからだと説明する。 グレーバーは、”We are the 99%(我々は99パーセントだ)”というスローガンで行われた、201

    『Bullshit Jobs: A Theory(洋書)』どうでもいい仕事を理論化する - HONZ
    KoshianX
    KoshianX 2018/07/28
    無駄な仕事を社会から消すためにはベーシックインカムを、という論か。これは確かにそのとおりかもなあ。負の所得税でもいいからさっさとやって欲しい。
  • 『ノモレ』映像あっての作品ではなく、この本自体がひとつの世界をもった小宇宙である - HONZ

    これは素晴らしいだ。 NHKディレクターの国分さんと最初に知り合ったのは、沢木耕太郎さんに紹介されてだった。アマゾンの未開部族についてのドキュメンタリーをにする、とのことで、正直言うとその時「ああ、またテレビの人がを書くのか」と、軽くみていた。後で送られてきた『ヤノマミ』は、書き手である国分さんの視点から、文明と接触していない部族「ヤノマミ」が文明と接触するとどうなるか、ということが描かれてあり、襟を正した。活字の作品として完成されている。このは大宅壮一ノンフィクション賞を受賞する。 新作『ノモレ』は、アプローチからして前作と違う。ドキュメンタリーでアマゾンの奥地に入っていった国分さんの視点はまったく出てこない。 冒頭から歌うように始まるこのノンフィクションは、アマゾンで100年前に生き別れたイソラド(文明にまったく接していないアマゾンの部族)の物語だ。 100年以上前、ゴム農園

    『ノモレ』映像あっての作品ではなく、この本自体がひとつの世界をもった小宇宙である - HONZ
    KoshianX
    KoshianX 2018/07/19
    ヤマノミの続編か。これはおもしろそうだなあ。
  • 『謝るなら、いつでもおいで 佐世保小六女児同級生殺害事件』 - HONZ

    正に「青天の霹靂」と、いうヤツである。 何故、人よりホンの一寸ばかし読書が好きなだけの、40過ぎの一介のスタイリストの元に、あの開高健ノンフィクション賞と、大宅壮一ノンフィクション賞の最終候補に残る様な、格派ノンフィクションの文庫版解説という大役が回ってくるのだろうか。 しかも書は、あるファッション・デザイナーの評伝でもなければ、映画や演劇の衣装について考察されたでもない。自身、娘を持つ身としては、胸が抉られ、読む事すら躊躇われるような、痛ましく哀しい事件のノンフィクションである。 この、畑違いとお門違いが同じ皿に盛られてやってきた様なオファーに、正直俺はビビってたじろいだ。「無理です」と、一言電話口で言葉を発せば、こうして身分不相応を完全に自覚しつつ、言い訳めいたフレーズを羅列しなくても済んだかもしれない。 だが、僕は散々迷ったフリをしながら、必ず書かねばなるまいと思ってもいた。そ

    『謝るなら、いつでもおいで 佐世保小六女児同級生殺害事件』 - HONZ
    KoshianX
    KoshianX 2018/05/29
    すごい、書評なのに本の紹介がなんもない。こんなスタイルもあるのか
  • 『反ワクチン運動の真実 死に至る選択』 - HONZ

    書『反ワクチン運動の真実』は『代替療法の光と影』に続き、地人書館から出版されるポール・オフィットの2冊目の著書となる。 ポール・オフィットは1951年生まれ、感染症、ワクチン、免疫学、ウイルス学を専門とする小児科医である。ロタワクチンの共同開発者の一人であり、米国屈指の名門小児科病院であるフィラデルフィア小児科病院で長らく感染症部長を務めた後、現在はペンシルバニア大学医学大学院の小児科教授として教鞭をとるほか、フィラデルフィア小児科病院ワクチン教育部長も務めている。 1999年に『予防接種は安全か――両親が知っておきたいワクチンの話』日評論社(2002)と抗生物質の使い過ぎをやめようと呼びかける親向けのを出版、その後、書にも登場するポリオワクチンでポリオに感染した子供が出たカッター事件を扱った、『カッター事件』(未訳)を2005年に執筆出版したのを機に、2017年に出版された『パン

    『反ワクチン運動の真実 死に至る選択』 - HONZ
    KoshianX
    KoshianX 2018/05/21
    興味深い本。ワクチンを打たない自由を手に入れたら天然痘流行の中心地になってしまったロンドンの話、詳しく知りたいなあ。
  • 『性表現規制の文化史』えっちがいけないことなのは何故か - HONZ

    書、表紙が素敵なのだ。 裸の成人女性からうまい具合に乳首を隠したイラスト、線画の描写ゆえ生々しさはなく90年代に流行ったオシャレ系マンガの表紙のようである。 とは言えハダカはハダカ、サラリーマンばかりの通勤電車で読むのは平気だった私もさすがに目の前に小学生男子が立っている中では書の続きを読むのをためらった。 こんな風に感じるのは何も私だけではないだろう。そもそもたとえ乳首が隠されていたとしても裸の成人女性が描かれた表紙を人前で出すこと自体やりたくないという人も多いはずだ。(うん、屋さんでカバーかけて貰えるのってとっても大事かも)。 この「通勤電車ならいいや」と「でも小学生男子には刺激が…」の線引きをしている私の気持ちは一体どこから生じているのだろうか。 えっちなのは、いけません! 我々(少なくとも私は)はそう刷り込まれている。だから、公共の場でえっちなイラストの表紙のを出すのがため

    『性表現規制の文化史』えっちがいけないことなのは何故か - HONZ
    KoshianX
    KoshianX 2017/09/13
    規制してもしなくても変わらないなら規制しようという発想がすばらしく 無能だな……。
  • 『夫のちんぽが入らない』不通の私と、みんなの普通 - HONZ

    このタイトルだけに色物系かと思われるかもしれないが、奥深いメッセージが込められた、笑いあり涙ありの痛快エッセイである。 冒頭、このような一節から始まる。 いきなりだが、夫のちんぽが入らない。気で言っている。交際期間も含めて20余年、この「ちんぽが入らない」問題は、私たちをじわじわと苦しめてきた。周囲の人間に話したことはない。こんなこと軽々しく言えやしない。 もちろん書かれている内容自体はシリアスなのだが、「こんなこと軽々しく言えやしない」と言いながらも書籍で大々的に発表してしまっているあたり、そこはかとない面白さがあり一気に読み終えた。 夫のちんぽが入らないーーこの肉体的に異物を排除してしまうということがまるでモチーフであるかのように、私自身が世間から排除されてしまったり、自分が大切な人を排除してしまったりと、信じられないくらい不思議な出来事が次々に起こっていく。 主人公は、人よりクマの

    『夫のちんぽが入らない』不通の私と、みんなの普通 - HONZ
    KoshianX
    KoshianX 2017/01/17
    これブログで冒頭公開されてたときからおもしろそうだと思ってたんだが、なるほど先の展開もおもしろそうだねえ。わかりやすい不妊じゃなくて単なるサイズ違いなのに、常識というマサカリを投げつけられるわけだ
  • 『カフェインの真実 賢く利用するために知っておくべきこと』 - HONZ

    著者のマリー・カーペンターは米国でも環境やの安全に対して住民意識が高い先進地域に在住するジャーナリストで、ダムを取り壊した川にサケが還ってきた事例など、環境問題に関する報道も多く手掛けている。 書ではまず、もともとは呪術者や王侯貴族専用の「魔法の薬物」だったチョコレートやコーヒー、お茶など、カフェインの入った飲物が一般大衆にも嗜好品として普及するようになった歴史的過程をたどる。古代には神官や呪術者など、一部の限られた人たちが伝承された専門知識や経験に基づいてカフェインを使いこなしていたと思われるが、現代では一般の人たちも手軽に利用できるようになり、カフェインにまつわるさまざまな問題が生じている。著者はそうした悲喜劇を数多くの事例を交えて取り上げている。現代社会でカフェイン問題が生じている根的な原因は、誰もが魔法の粉を簡単に手に入れることができるようになったにもかかわらず、私たち一般

    『カフェインの真実 賢く利用するために知っておくべきこと』 - HONZ
    KoshianX
    KoshianX 2016/12/19
    コーヒー飲みすぎて逆流性食道炎になり医者に止められた俺が通るが、やはりカフェイン抜きはした方がいいのかなあ……。
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    前代未聞!!女装した少年が悪と戦う少年漫画!『ボクらは魔法少年』... 2018年09月19日 2018年9月19日(水)に発売した「週刊ヤングジャンプ」コミックスの中から、日はマンガ新聞編集部イチオシのタイトルをお届けします!

    マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー
    KoshianX
    KoshianX 2016/04/16
    また人間の柔らかいところを全力でぶっさすもんを('A`)
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    あなたの留守中に家に勝手に人が入って生活していますよ?それが『ヒ... 2018年09月20日 あなたが朝起きて学校や会社に行く時に鍵をちゃんと閉めて出て行って。 一日を終えて夜に帰宅した時に違和感を覚えた事無いですか? “あれ?前日の夜にシャワー浴びた後のタオルってここに置いたっけ?”...

    マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー
    KoshianX
    KoshianX 2016/02/19
    あー、東京喰種の人のウェブ漫画なのか。確かにおもしろいよこれ、うっかり28話くらいまでいっきに読んでしまった。男根のメタファーとか言ってる場合じゃない、男根が主人公だ。
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    あなたの留守中に家に勝手に人が入って生活していますよ?それが『ヒ... 2018年09月20日 あなたが朝起きて学校や会社に行く時に鍵をちゃんと閉めて出て行って。 一日を終えて夜に帰宅した時に違和感を覚えた事無いですか? “あれ?前日の夜にシャワー浴びた後のタオルってここに置いたっけ?”...

    マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー
    KoshianX
    KoshianX 2016/02/18
    個人差があるというコメントを見てなるほどと思うなど。何度か少しだけ試したけど、俺は体はともかく頭はシャンプー必要そうだった。
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    怖い…でも見たい!怪異と戦う弱小少年!『ミヤコ怪談』第8話後編 2018年09月21日 気弱な少年と不良少女のジュブナイルホラー。 虐められっこの草弥は、クラスメイトに脅されて、「タタリ場」への調査に向かうのだが、出会ったのは、世にも恐ろしい妖怪の数々だった…「ミヤコ怪談」はメディ...

    マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー
    KoshianX
    KoshianX 2015/11/27
    comico はすごいと思うね。オフラインでも読める事前ダウンロードなんかもあるし、掲載があると通知が来るし。縦スクロール漫画読みやすいしなあ。
  • 「才能がない人間」が「天才」と共に生きるための処方箋『ボールルームへようこそ』 | マンガ新聞

    「天才」と同じフィールドに立つ。それには天才と同等の力を持つか、優れた「気づく」力を持って天才をサポートするかの二つぐらいなのだろうと、このマンガを読んで感じる。このレビューでは自分が以前、ある人の話を聞いたときに感じたことを、マンガの紹介をしつつ書いていく。 みなさんは、「自分には才能がないな」って感じたことありますか?僕の場合、趣味でやってるテニスの試合でものすごく上手な人と組んだりすると、思わず感じてしまいます。明らかにラリーの正確さやボレーの鋭さに差がある。一方、自分は一生懸命練習や試合にも打ち込んでいるのに、なぜか成果に結びつかない。果ては自分のプレーの拙さゆえ、相方に迷惑をかけてしまう。とってもいたたまれない気持ちになって、どうしてうまくいかないんだろうと考え込むこともしばしばです。 ですが、たとえ才能を持たずとも、たとえばその相方を引き立たせることに徹するプレーをすれば、おな

    「才能がない人間」が「天才」と共に生きるための処方箋『ボールルームへようこそ』 | マンガ新聞
    KoshianX
    KoshianX 2015/11/02
    タバコが切れる前に買っておくというそれだけで「気づく」力が鍛えられると。視野の持ち方が変わるってことかな。一般には気遣いと言われるものだと思うけれども。
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    『腸よ鼻よ』10指腸 2018年09月22日 澄み渡る青い空と透き通るような海、白い砂浜のある南の島――沖縄。 この島に生まれ、蝶よ花よと育てられた1人の少女がいた。 彼女の名は島袋全優。 漫画家を志し、いずれは大都会東京での タワーマ...

    マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー
    KoshianX
    KoshianX 2015/10/29
    作品は未読だが良い書評。評論とは作品の見方と位置付けを変える力があるものだ。それを作品を貶める方向に使う不埒な連中もいるけどな。
  • 『ゼロからトースターを作ってみた結果』 - HONZ

    『ゼロからトースターを作ってみた結果』は変わったである。軽快な文章と興味深い数々の写真から、多くの知識を与えてくれるだとも言える。ある種の感動も与えてくれる。だがそれよりも、読後、世界の見え方を変えてしまうところにこのの特徴がある。一読した読者は、世界が微妙に変わっていることに気がつくだろう。身の回りの鉄製品やプラスチック製品、各種の工業製品への感性が変わる。おそらくこれから一生、その変わってしまった世界の中に生きることになる。 そういう言い方は少し大げさかもしれない。まるで人を洗脳するような妖しいのように思えるかもしれない。だが逆に洗脳が解ける感じなのだ。それまでぼんやりとしていた世界がリアルになる。手に触れることができて、臭いを嗅ぐことができて、時には痛みを与えるように実在感を増す。「当にこれがここにあるんだ」というリアルなものに変わる。トースターはその最初の一例になる。朝

    『ゼロからトースターを作ってみた結果』 - HONZ
    KoshianX
    KoshianX 2015/09/25
    これ気になってた本だ。確かTEDもあったような
  • 『ネアンデルタール人は私たちと交配した』「ズル」をしないで大逆転した男の一代記 - HONZ

    『ネアンデルタール人は私たちと交配した』は、人類のルーツをめぐる最大のミステリーを古代ゲノム解読で突き止めた、スヴァンテ・ペーボ博士による回想記である。 書の読みどころは、科学的な実験によって明かされる様々な事実の面白さのみならず、それを導き出すまでの長きに渡るプロセスも、余すところなく描いている点だ。「科学の営み」における光と影、その両面を知り尽くした分子古生物学者・更科 功博士の巻末解説を特別に掲載いたします。(HONZ編集部) 私たち現生人類、すなわちホモ・サピエンスは、二番目に脳が大きいヒト族である。そのホモ・サピエンスのひとりが、地球の歴史上、一番脳が大きいヒト族であったネアンデルタール人に興味を持った。彼はまったく新しい方法を使って、これまでまったくわからなかったネアンデルタール人の行動を明らかにした。それは、私たちホモ・サピエンスとネアンデルタール人の性交渉である。ホモ・サ

    『ネアンデルタール人は私たちと交配した』「ズル」をしないで大逆転した男の一代記 - HONZ
    KoshianX
    KoshianX 2015/06/27
    これはおもしろそうな本だな。
  • 『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』文明再起動マニュアル - HONZ

    先週末30年ぶりにシリーズ続編として公開された『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は突き抜けて凄まじい、破壊的なエンターテイメントだった。崩壊した地球文明の後に残った脳筋の男共が滅茶苦茶に改造されもはや原形が何だったのかさっぱりわからない車とバイクに跨り、何故か火を吹くギターを持って、裏切り者の女共を追いかけ上映時間の殆どをカーチェイスに費やす。走れども走れども砂漠以外何も見えない、荒廃した大地。資源は限られ少ない物資をヒャッハー!! と、暴力によって奪い合う、力こそ正義! な地獄絵図な世界が広がっている。 しかし、仮に核戦争なり宇宙人の侵略なり異常気象なり隕石の衝突なり、原因をどこに求めるにせよ、文明がいったん崩壊してしまったとしたら、当にそんな破滅的な状況になるのだろうか? 失われてしまった文明はもはや戻らないのか? 逆に復興できるとしたら、どうやって? 書は書名である『この世界

    『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』文明再起動マニュアル - HONZ
    KoshianX
    KoshianX 2015/06/25
    ちょっと興味深いな
  • おもろすぎっ!!『本当にあった医学論文』 - HONZ

    学会の書籍売り場で愕然とした。私としたことが完全に見落としていた。HONZの医学担当(そんなのないけど)として失格である。こんなおもろいがあったんや。それも、昨年11月発売以来、3ヶ月で三刷りと、専門書にしては爆発的な売れ行きだ。 発刊から半年なので、HONZで紹介するには時間がたちすぎているしなぁ、と思ってふと横を見ると、『前作「当にあった医学論文」大好評につき、早くも「2」の刊行を呈した1例』と、医学関係の学会でよくある症例報告のタイトルみたいな帯をつけたが。ということで、二冊まとめて紹介いたします。 タイトルの通り、医学専門誌に掲載された論文が、79編+75編、二冊あわせて154編も紹介されている。いやまぁ、ほんまによくこれだけ集めたものである。どれも、おもろい。紹介されている論文は、おおきく二通りに分類される。ひとつは、なんでそんなことを調べたくなったんやという研究。もうひと

    おもろすぎっ!!『本当にあった医学論文』 - HONZ
    KoshianX
    KoshianX 2015/05/14
    これはおもしろそう