第一巻の第一話を読んですぐに、「これ早く動いてくれないかな」と思った。 その漫画は、『映像研には手を出すな!(以下、映像研)』である。きっと、この漫画のファンの多くが同じ想いを抱いていたのではないかと思う。 そんな『映像研』が2020年に本当に映像化される。しかもTVアニメと実写映画の両方だ。アニメはNHKエンタープライズ制作で湯浅政明監督、実写映画は『あさひなぐ』のプロデューサー&英勉監督であることが発表されている。 アニメという映像作品を作ることを題材にした漫画をどのように映像化するのか、本作の魅力と、アニメ・実写双方の特性、関係者の証言から両監督の個性などを踏まえて、映像化への期待を語ってみたい。 『映像研』は映像作り自体の魅力を語る作品 『映像研』は、アニメ好きで「設定命」の浅草みどり、お金を生む活動が好きな金森さやか、カリスマ読者モデルでアニメーター志望の水崎ツバメの3人の女子高