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増田に関するdoycuesalgozaのブックマーク (2)

  • 晴れた日の踏切

    その前日は、プロジェクトの責任者として費用対効果が目標に至らず、詰められ、報告と対策の提案は翌週に持ち越しになった。 その日は燃えるゴミの収集日だった。虫が苦手だから、燃えるゴミの日は何が何でもゴミ出しをせねばならない。 ギリギリ近所を歩ける格好に着替え、を履き、ゴミ袋とスマホと鍵を持ち、すやすやと寝ている夫を背に玄関を出る。ごみ収集所に向かい、ゴミを捨て、天を仰ぐ。雲ひとつない晴天。 死ぬならこんな綺麗な日がいい。 ふと思い浮かんだその気持ちに、抗うもなく、肯定するもなく、ただ足は近くの踏切に向かって歩いていた。 踏切までは徒歩10分ほど。線路沿いをぼんやりと歩いた。 永遠を誓ったはずが独身の自由さに戻るため離婚したいという夫。人の意思は自由だから。 何度も調整し言質をとり議事録にも残っていることを認めず責任を問う経営層。立場上、弱音を吐くことを他の従業員や役員に見せることはできないか

    晴れた日の踏切
  • 空を飛んだニート

    たちはニートが空を飛ぶのを見た。雲の間を自由自在に飛び回り、腕を振り回せば雷が起こる。に人間のことは分からないが、きっとニートは神になったのだと思った。 ニートの家のおばさんは野良に餌を与えることで有名だった。そのことで地域住民とだいぶ対立もあったようだが、おばさんは気にしないで野良を集めていた。おばさんは「酒鬼薔薇聖斗が来てもうちのには指一触れさせない」という。 おばさんのもとには県議会議員からフリーターまで、いろいろな人間が出入りしていた。なかにはホームレスまでいた。ホームレスの餌だと言って公園で汲んだ水を持ってくる。おばさんは「あら、ありがとう」と言っておにぎりを渡した。ホームレスの頭を撫でて帰っていった。 いろいろなひとたちが出入りしていたが、たちはおばさんの息子であるニートの顔を見たことがなかった。いちどだけ家のなかから「うるせえ、ババア」という怒鳴り声が聞

    空を飛んだニート
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