南海トラフ巨大地震 連続する「半割れ」とは? 「半割れ(はんわれ)」 あまり聞き慣れないことばだと思いますが、「南海トラフ巨大地震」が発生するケースのうちの1つで、国も警戒が必要だとしてこのキーワードを使っています。巨大地震が連続して起きる可能性がある「半割れ」とは? 国公表の被害想定は「全割れ」 静岡県の駿河湾から九州の日向灘にかけてつながるプレート境界「南海トラフ」でおきる巨大地震について、国は2012年に被害想定を公表しました。 マグニチュード9クラスの巨大地震で、各地を震度7の激しい揺れや大津波が襲い、死者は最悪の場合32万3000人という想定です。 実はこの国の被害想定は、南海トラフの想定震源域が一気にすべてずれ動いた場合を前提としています。このケースは「全割れ」とも呼ばれています(※地震学の関係者の間では地震が起きることを「割れる」と表現することがあります)。 専門家も警戒呼び