菅義偉官房長官が自民党総裁選(2020年9月8日告示、14日投開票)に出馬を表明した9月2日の記者会見で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の辺野古沖(名護市)への移設をめぐる発言が不正確だとの指摘が出ている。 この点は翌9月3日の定例会見で指摘されたが、必ずしもかみ合ったやり取りは展開されなかった。 「フェイクとまでは言わないが...」 疑義が出ているのは大きく2点。ひとつが、辺野古移設の経緯に関する問題だ。菅氏は記者会見で地方分権の重要性を強調したことを受け、東京新聞の記者が、過去の住民投票や選挙の結果に言及しながら 「沖縄の民意を尊重して、新基地建設工事を立ち止まって中止するお考えはないのか。また、長官の言う『地方』というのに沖縄というのは入っていないのか」 などと質問。菅氏は 「もちろん入っている。沖縄については皆さんご承知のとおり、SACO合意によって日米で合意をして、そして沖縄の地元