窓から公園が見渡せる、都心の築50年近いビンテージマンション。ともに建築業に携わる夫妻と大学生の2人の娘さんのOさん一家が、このマンションの1室に引っ越してきたのは2014年3月のこと。ご主人は「それまでは横浜に住んでいたのですが、私の転勤で通勤時間が往復3時間かかるようになってしまったんです。そこで、家族に勤務先の近くに引っ越させてくださいとお願いしました」と振り返る。 引っ越し先の条件は、ご主人の勤務先に近いロケーションに加え、4人家族に十分な広さがあること、そしてリーズナブルなこと。「条件を考慮すると自然と古いマンションになりましたが、リノベーションを自分たちでやろうと考えたいたので、築年数はあまり気になりませんでした」。 こうして選んだのは、約80平方メートルの角部屋。見晴らしも良く、玄関を中心に南北に細長い3LDKという間取りだった。リノベーションにあたって、夫妻は南側のリビング