Published 2018/10/30 13:58 (JST) Updated 2018/12/11 13:00 (JST) イタリア有数の観光地で、世界遺産にも登録されている「水の都」北部ベネチアで29日、悪天候のため高潮が起き、水位が通常より最大156センチ上昇、市内の約75%が浸水する異常事態となった。同国のANSA通信などが伝えた。同じく156センチの水位上昇が記録された2008年以来の高水位。観光名所のサンマルコ広場は一時、腰のあたり近くまで水位が上がり封鎖。商店、レストランも閉まり、名物の水上バスも運行を停止するなど観光業にも大きな影響が出た。 筆者もイタリア勤務の際、高潮で浸水したベネチアを取材したことがあるが、水位が低ければ商店などが渡してくれる板の上をなんとかぬれずに歩くことができるが、今回のような記録的な高潮ではそれも不可能だろう。 高潮は秋から冬にかけての季節風と低