中西氏との主なやり取りは以下の通り。――経団連会長として取り組む施策の柱は。「経済成長、財政再建と社会保障改革などの構造改革、経済外交だ。外交は国の責任だが、国だけで国際関係がつくれる時代ではない。経済対話は経済界の方がやりやすい。対話の多層化がいまは重要だ」「デジタル技術をうまく社会基盤として活用すれば、日本は成長の機会がすごくある。埋蔵される化石燃料はいずれなくなる。原発は人類の将来に
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が4月27日、南北の軍事境界線のある板門店の韓国側で首脳会談を開いた。南北首脳会談の開催は3回目だが、北朝鮮の最高指導者が韓国入りしたのは初めてだ。金委員長が軍事境界線を越え、文大統領と固く握手を交わす歴史的瞬間は世界のメディアで大々的に報じられた。 ロシアでも例外ではなかった。ロシア政界の関心も高く、ペスコフ大統領報道官は会談直後に「我々は南北の首脳が会った事実と、会談の成果として発表された共同宣言を非常に高く評価する」と表明。プーチン大統領がかねて主張しているように、朝鮮半島の問題は当事者間の対話によってのみ着実に解決されるものだと語った。 南北首脳が会談後に署名した「板門店宣言」は、「完全な非核化を通じて、核のない朝鮮半島を実現するという共通の目標を確認した」と明記。南北は朝鮮戦争の休戦協定締結から65周年
(前回から読む) 金正恩(キム・ジョンウン)委員長が3月25―28日に中国を訪問し、習近平国家主席と会談した。 「朝鮮半島の非核化」で一致 特別列車に乗っていた北朝鮮の要人は金正恩氏であったことが判明しました。 鈴置:3月28日朝、新華社が報じました。最高指導者に就任して初の外遊です。習近平主席と会談したとも伝えました(日経・電子版「訪中の要人は金正恩氏 習主席と会談 新華社報道」参照)。 人民網(中国語版)の「習近平同金正恩挙行会談」(3月28日)によると会談で、習近平主席は「朝鮮半島の非核化」を強調。これに対し金正恩委員長も「朝鮮半島の非核化は金日成主席と金正日総書記の遺訓であり、我々の常に変わらぬ立場である」と答えました。 「北朝鮮の非核化」ではなく「朝鮮半島の非核化」で一致して見せたのがポイントです。後者は北朝鮮だけではなく韓国の非核化も意味します。 まずは在韓米軍撤収 韓国に核兵
日経ビジネスは3月19日号で特集「大事なのは高校」を掲載した。大学の画一化と高校の多様化が同時並行で進む中、優れた人材を輩出する高校を把握しておくことが、有能な人材を採用できる鍵になりつつある。 今、どんな高校に注目しているのか。高校教育に一家言ある人事担当者に、覆面座談会で本音を語ってもらった。 参加者は以下の通り。 A氏:関西出身。私立の中高一貫校から私大へ進学。ITベンチャーで人事を担当。 B氏:東京都内の国立高校、国立大を卒業後、コンサルティング会社に就職。メディア企業などを経て、ベンチャー企業の人事担当役員に。 C氏:中部地方の県立高校、都内の私大出身。人材系企業の創立などに関わった後、人事や組織運営を専門とするコンサルタントとして独立。 D氏:地方の私立進学校から都内の国立大へ。大手IT企業の人事を担当。 E氏:スポーツ推薦で私立校、私大へ進学。人材系企業などを経て、現在はベン
平昌五輪で韓国と北朝鮮は女子アイスホッケーの合同チームを編成。「平和ムード」を演出するが…(写真提供:大韓体育会/Lee Jae-Won/アフロ) 演習は永遠にやめよ 平昌五輪を前に平和ムードが盛り上がっています。 鈴置:表面的には「平和ムード」ですが、実態は韓国と北朝鮮による「米国追い出し作戦」です。米韓合同軍事演習の再延期、あるいは完全な廃止に向け、南北は手を携えて動いています。 まず北朝鮮が「演習を永遠にやめよ」と言い出しました。朝鮮中央通信の「朝鮮政府・政党・団体連合会議」(1月24日付、日本語版)という見出しの記事から引用します。 最高指導者金正恩委員長が今年の新年の辞で提示した祖国統一課題の貫徹のための朝鮮政府・政党・団体連合会議が24日、平壌で行われた。 (報告者と各討論者は)南朝鮮当局が米国との戦争演習を永遠に中断し、南朝鮮に米国の核戦略資産と侵略武力を引き込む一切の行為を
(前回から読む) 韓国が「平和」を名分に掲げ「中立」に動く。それは「北朝鮮との共闘」の入口だ。 「裏切り」に質問が集中 北朝鮮のグアムへの威嚇を期に、韓国が「有事の中立」を宣言しました。 鈴置:8月15日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「光復節」の祝辞ではっきりと、米国による北朝鮮への先制攻撃は許さないと宣言しました(「ついに『中立』を宣言した文在寅」参照)。 青瓦台(韓国大統領府)の「第72周年光復節祝辞」のその部分を翻訳・引用します。 朝鮮半島で再び戦争を繰り返してはなりません。朝鮮半島での軍事活動は大韓民国だけが決めることができ、誰も大韓民国の同意なくして軍事活動はできません。 政府は何があっても戦争だけは止めることでしょう。 米国が先制攻撃する際、韓国はそれを止めるし加担もしない、との宣言です。 「中立宣言」に米国はどう反応しましたか? 鈴置:8月15日の国務省の記者会見で「韓国
年々夏休みが短くなっている気がするのは、夏休みが短縮化しているからではなくて、おそらく私の時間感覚が老化したせいだ。なにしろ、ちょっとあくびをしている間に1週間が過ぎてしまう。そういうカラダになったということだ。 思い出してみれば、中学生の頃は、「再来週の日曜日」すら、容易にはやってこなかった。「高校生になったら」ぐらいな近未来になると、地平線の彼方に霞んで見えたものだ。 それが、50歳を過ぎてみると、5年程度の月日は、子供時代の5週間ほどの感覚で過ぎるようになる。 てなわけで、2週間ぶりに眺める世界は、たいして変わっていない。 見る人が見れば色々と違って見えるところもあるのだろうが、私の目には、2つの腐った玉ねぎみたいに同じに見える。 ミサイルは、幸いなことにまだ飛んできていない。 そういう意味では、世界は変わっていないわけだが、ミサイルが飛んでくる前提でものを考える人たちが増えたことで
戦後72回目の終戦の日を迎えた。先の大戦で惨禍を被った内外の多くの犠牲者を悼み、平和への誓いを新たにしたい。先日、沖縄県の大田昌秀元知事が亡くなった。沖縄戦では、少年兵で構成する鉄血勤皇隊に動員され、最前線で伝令などを務めた。「鉄の暴風」を生きのびたのは、師範学校の同期生125人のうち37人だった。戦後は米国の大学などで学び、日本側の資料がほぼ焼失した沖縄戦の様相を米資料などから再現しようと
6月24日、THAAD配備反対派がソウルに集結。デモ隊の「米国大使館包囲」を裁判所が認可したのは初めて(写真:AP/アフロ) (前回から読む) 米国との同盟を維持するのか、北朝鮮と手を握るのか――。北朝鮮の核問題が煮詰まる中、韓国が岐路に立つ。 中朝に屈する米韓 鈴置:韓国の保守系紙が悲鳴をあげています。文在寅(ムン・ジェイン)政権が米国と激しく対立し始めたからです(「『米韓合同演習』を北に差し出した韓国」参照)。 最大手紙の朝鮮日報が先頭に立ちました。同社顧問で保守の大御所、金大中(キム・デジュン)氏が「北の核・ミサイルに韓米は膝を屈するのか?」(6月5日、韓国語版)を載せました。以下が書き出しです。 THAAD(地上配備型ミサイル迎撃システム)を巡る韓国・米国・中国の間の葛藤がこのまま続けば、最後は在韓米軍の撤収と韓米同盟の瓦解にまでつながる可能性が大きい。 結局、米国のアジアの防衛線
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