県最高幹部らによる公職にあるまじき行為だ。県や市は自浄作用を発揮し、たまった膿(うみ)を出しきらねばならない。 10月の衆院選山口3区で当選した林芳正外相の後援会に入るよう勧誘活動をしたとして、山口区検は24日、小松一彦副知事と山口市幹部2人を公選法違反(公務員の地位利用)の罪で略式起訴した。山口簡裁は小松氏に罰金30万円の略式命令を出した。県警が23日に同法違反容疑で書類送検していた。 これを受け、小松副知事は辞職したが、当然である。 小松氏は今年4月下旬、林氏支援の目的で後援会会員を募ろうと考え、副知事室で部下の県幹部5人に入会申込書とリーフレットを渡すなどして依頼し、78人の県職員を勧誘させたとしている。 市幹部2人は、山口3区内にある山口市役所阿東総合支所の支所長と副支所長だ。2人は今年10月ごろ、部下4人に依頼して、20人程度の市職員らに対し、林氏の後援会に入るよう勧誘した疑いが