証券最大手、野村証券の男性社員(30)が先月23日に留学先のシンガポールで変死しているのが見つかり、地元の警察当局が事件に巻き込まれた可能性があるとして捜査を始めたことが1日、外務省関係者などへの取材で分かった。遺体には打撲の跡が多数あり、在シンガポール大使館も情報収集を進めている。 複数の関係者によると、男性は現地時間の先月23日午後、シンガポール市内の路上で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。地元警察による司法解剖の結果、遺体の右胸付近から腹部にかけて殴打されたような跡が複数あった。内臓にも損傷がみられ、死因は出血性ショックだった。 当日は市内の飲食店で開かれた友人の誕生パーティーに出掛けており、警察当局は男性が帰宅するまでの間に何らかのトラブルに巻き込まれた可能性が高いとみている。 男性の遺体は日本の両親に引き取られたが、当時身につけていた男性の所持品は、警察当局