07年7月の新潟県中越沖地震で停止中の東京電力柏崎刈羽原子力発電所(同県柏崎市・刈羽村、全7基)で11日午後10時20分すぎに発生した火災は、約2時間後に鎮火が確認された。運転再開に前向きな姿勢を示していた泉田裕彦知事は、21日に県議会全員協議会に再開を諮る予定だったが、火災を受けて13日午前、「延期したい」と表明。月内にも見込まれていた運転再開が遅れる見通しとなった。 市消防本部と東電によると、火災は敷地内の防護区域外の予備品倉庫で発生。空調機のモーター付近が何らかの原因で過熱して出火した可能性が高いという。ベルトや配線などが焼けた。建物に被害はなく、外部への放射能の影響もないという。 同地震後の同原発内での火災は、復旧作業中の7件と落雷による1件を含み9件目と相次いでいる。市消防本部は3月5日に1号機建屋で作業中に発生した火災を受け、東電に同原発での火気作業と危険物取り扱い作業の禁