宇都宮市立城山中央小学校の砂場で昨年11月、「砂風呂遊び」をしていた同市立城山中学校2年の男子生徒(13)が意識不明の重体になった事故で、栃木県警は27日、一緒に遊んでいた同級生5人(いずれも14)を傷害容疑で宇都宮地検に書類送検した、と発表した。 発表によると、同級生5人は昨年11月8日午後5時半ごろ、男子生徒の頭や顔などに砂をかけ、心肺停止などによる低酸素脳症にさせた疑いがある。「砂風呂遊び」は、約70センチの深さに掘った穴にひざを抱えて座り、首の下まで埋められた状態から抜け出す早さを競うもの。男子生徒は最後まで穴に残り、先に抜け出した3人を含む同級生5人に砂をかけられたという。肺や気管に砂が入って窒息したとみられる。 捜査関係者によると、いじめの事実は確認されなかったが、男子生徒が「やめてくれ」と言ったのに、砂をかけ続けたことが事故につながったと判断したという。