作付けしたものを確実に収穫できる農業と違い、漁業は狙っていた獲物以外の魚も網にかかる。FAO(国際連合食糧農業機関)が2020年に出した報告書によると、世界で漁獲された魚の約30%〜35%は市場価値のない「未利用魚」とされ、廃棄されているという。 2日間で1万人以上が集まる「深海魚まつり」 これを日本に換算すると、漁獲量は年間約300万トン。廃棄されるのは約100万トンと膨大な量となる。しかし、市場に出回ったとしても、買い手がつかず、低価格で売らざるを得なくなる。運送用の発泡スチロールの箱や氷にかかる費用のほうが大きくなり、結果的に漁業者や水産業者が損をすることとなる。廃棄したほうが損失を抑えることができるのである。 「未利用魚」とは、読んで字のごとく、使われない魚だ。つまり、サイズが不揃いなものや、一般的に知られていないもの、骨やトゲが多くて調理に手間がかかるものなどの総称。「低利用魚」
毒はなんだか怖い。でも、だからこそ興味をそそる。お化け屋敷やジェットコースターと同じ感覚ではないだろうか。毒ってそもそも何なのか。だれでも思いつく毒の定義は、「人間に害を及ぼす物質」だろう。しかし毒は、人間とは関係のないところでも、生き物たちの存亡や進化に大きく関わっている。毒の範囲は、想像するより広いのだ。この展覧会は、訪れた皆さんを毒の世界にお連れする。 実は私たちのまわりは毒だらけ 身近な毒にはどんなものがあるだろうか。野外に出れば、ハチやヘビなど、毒を持つ動物がいっぱいだ。草花のなかにも毒性をもつものがある。アジサイやヒガンバナ、ユリなど比較的身近な草には毒性があり、食べるのは危険だ。食べられる山野草と間違えられて、食中毒の原因となる野草も多い。毒きのこ中毒だって、一向になくならない。毒はどこにでもあるのだ。
10月10日(月・祝)まで、東京の国立科学博物館(上野)で特別展「化石ハンター展−ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣−」が開催中です。ゴビ砂漠を恐竜化石の一大産地に押し上げた化石ハンターからヒマラヤの超大型獣まで、特別展の主な見どころについて、監修者である国立科学博物館名誉研究員の冨田幸光氏に語っていただきます。 ゴビ砂漠が有名な恐竜化石産地だということは、今では誰もがよく知っている事実である。しかし、今から100年前には、偶然見つかった一片の歯化石以外には、化石はまったく知られていない、ほとんど人跡未踏の秘境だったことはご存知だろうか。その人跡未踏の地へ、哺乳類や人類の起源を求めて大探検隊が入ったのが、ちょうど100年前の1922年のことなのだ。 この探検隊を率いたのが、ニューヨークにあるアメリカ自然史博物館のロイ・チャップマン・アンドリュースである。1922年から1930年にかけて、合
ティラノサウルスについての企画展を開いている鳥取市の県立博物館で、ティラノサウルスの着ぐるみを着て鑑賞するユニークな催しが開かれました。 この催しは鳥取市の県立博物館が休館日に合わせて特別に開き、20日午前に開かれた回にはティラノサウルスにふんした着ぐるみ姿の15人と、SNSでその姿を発信する「ホモ・サピエンス」=人類役の家族や友人らが参加しました。 参加者は、はじめに博物館の担当者から「人は食べないように」などと注意を受けたあと中国地方初公開となる全長およそ12メートルの全身骨格を見学しました。 またティラノサウルスの動きを再現したロボットも展示され、参加者が首を前後に動かしてまねると「ホモ・サピエンス」役がスマートフォンなどでしきりに撮影していました。 今回の催しはことし4月に大山町でティラノサウルスの着ぐるみ姿で坂を駆け上がるレースが行われ、インターネット上で話題になったことから、県
新型コロナウイルスの影響が続く中でも元気になれる場を提供しようと、恐竜の着ぐるみを着た人たちが坂を駆け上って順位を競うユニークなレースが鳥取県大山町で行われました。 レースは新型コロナの影響でイベントが中止や延期となる中、外で体を動かし元気になれる場を提供しようと、大山のふもとで宿泊施設を運営する会社などが初めて開き、全国各地から集まったおよそ100人が参加しました。 レースはおそろいの恐竜の着ぐるみを着た参加者がおよそ70メートルの坂を駆け上って順位を競うもので、つまずきそうになる人や激しいトップ争いも見られ、集まった人たちから拍手が送られていました。 鳥取市から参加した20代の男性は「新型コロナで外に出る機会が無くなっていましたが、レースに参加して明るい気持ちになれました」と話していました。 レースを主催した川本直樹さんは「このイベントで元気をだしてもらえればと思って始めました。来年も
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。 今日、11月11日は「チンアナゴの日」です。これは砂に半身を埋めたチンアナゴの姿が「1」のように見えること、そして、チンアナゴが群れを作る風習があることから1年でもっとも「1」の多いこの日が「チンアナゴの日」となっています。 チンアナゴはその名の通りアナゴ科の魚で、所々に特徴的な黒い斑点のついた長細い胴体を砂に埋めて顔を出している姿が非常に印象的です。その名前は顔が犬の「狆(ちん)」に似ていることから名付けられたそうです。 日本では静岡県や屋久島、小笠原諸島近海で見られるほか、世界ではフィリピンやマダガスカルなどインド洋や太平洋周辺で広く見ることができます。 似た姿の魚に「ニシキアナゴ」という魚がいますが、ニシキアナゴは体表に黄色と白の縞模様がでているため容
すみだ水族館(東京都墨田区)は、11月11日の午後10時から“いきもの視聴型寝落ちイベント”をうたうネット動画配信「チンアナゴとねむリウム」を実施する。参加費用は100円(税込)。 閉館後の午後10時から2時間、チンアナゴの水槽をライブ配信する。視聴者は巣穴から顔を出す約300匹のチンアナゴたちがゆったりとしたリズムで揺れる様子を布団の中から眺めてリラックス。そのまま寝落ちするのがイベントの目的となっている。 参加方法は、1)すみだ水族館の公式LINEアカウントを友だち追加、2)トーク画面に送付される決済ページからLINEPayで視聴料金を支払う、3)送付される視聴専用のURLでオンライン視聴する。 イベント特設ページには眠りの専門家からのメッセージを掲載している。「これが100円? いや、200円の価値はある」(スタンフォード大学 西野精治教授)。すみだ水族館は「個人の感想であり、効果・
東京、上野の国立科学博物館で開催中の特別展「植物 地球を支える仲間たち」に行ってきました。開催期間は2021年9月20日まで、世界最大の花や食虫植物、植物の進化の歴史まで、盛りだくさんの展示です。 見どころを一言で言うなら、「そんな生き方をしているのか!」と驚く植物たちに出合えること。動物とちがって植物は、動かずに生き延びるという、ある意味究極のサバイバル術を磨いてきました。そんな彼らの多様な生き方を見てまいりましょう。 世界最大の「花」 今回の展示で最も目を引くのがこれ。ショクダイオオコンニャクの巨大な「花」(実際には花の集まり)です。高さは272センチ。花を咲かせるのは数年に一度だけ、しかも不定期と非常にレアな光景を、レプリカで再現しています。植物園では開花するたびにファンが殺到する人気者です。 「展示してあるのは筑波実験植物園で実際に咲いたもののレプリカです。同植物園ではこれまで5回
鹿児島県大崎町は7月12日、2021年夏の「カブト虫相撲」をオンライン開催し、その様子をYouTubeで配信すると発表した。試合は実際のカブトムシを使わず、コンピュータ上で完結するという。 参加者は自宅に郵送されるカブトムシのぬり絵に色を塗り、名前を付けて大会運営者に返送。ぬり絵を反映したカブトムシが、格闘ゲーム風のバトル画面で自動対戦する。制限時間内に残っている体力ゲージが多いカブトムシが勝利となる。大会はトーナメント形式で、全対戦を8月28日に配信する。 主催する社会福祉法人の愛生会(鹿児島県大崎町)は「新型コロナの影響で20年と21年のリアルでの大会を中止にしたが、メールや電話で残念がる声が届いた。なんとか開催できないか対応を考え、21年はオンライン形式にした」という。 参加は無料で、対象は日本全国の小学校1年生~中学校1年生。定員は128人で、7月14日までエントリーを受け付ける。
2024年3月26日山口県 防府市青少年科学館ソラールの開催決定!(2024年11月9日~2025年2月24日) ※詳細については、決まり次第、防府市青少年科学館ソラールホームページでご案内いたします。 2024年3月22日岐阜県 岐阜県博物館のチケット情報が発表されました。 2024年3月20日熊本県 御船町恐竜博物館で、2024年6月23日(日)まで開催中です! 2024年3月6日 「グッズ・図録」を更新しました。 2024年3月4日岩手県 岩手県立博物館の会期が終了しました。沢山の方にお越しいただきありがとうございました。 2024年2月15日岐阜県 岐阜県博物館の開催決定!(2024年7月19日~ 2024年10月27日) ※詳細については、決まり次第、岐阜県博物館ホームページでご案内いたします。 2024年2月1日熊本県 御船町恐竜博物館で、入館予約を開始しました。 2023年1
2020年の春にコロナ禍で開催直前に延期され、感染対策を徹底してやっと実現した国立科学博物館の「大地のハンター展」。大好評だった2016年の「海のハンター展」の陸バージョン、しかも300点を超える貴重な標本や映像を展示ということで、いやがうえにも期待が高まります。生きものたちの「食うか、食われるか」のドラマには、どんな驚きや秘密が隠されているのでしょうか。さっそく見てゆきましょう。 「陸の上にも4億年」というフレーズのとおり、第1章「太古のハンター」は捕食の起源に関わる「顎(あご)」の進化から始まります。 ではここでハンターにまつわる超基本的な質問をひとつ。海であれ大地であれ、ハンターたちの顎は2つのタイプに分かれます。どんなタイプでしょうか? ヒントは古生代(5億4100年~2億5200年前)に生きた、次の2つの生物です。
子どもの数は減っているのに、なぜ「恐竜博」で110分待ちになるのか:水曜インタビュー劇場(絶滅公演)(4/6 ページ) 土肥: 恐竜の展覧会って毎年、どこかでやっているなあという印象があるのですが、日本人はこんな恐竜を好むとか、海外との違いとかってありますか? 真鍋: 子どもが恐竜を好むのは、世界共通だと思うんです。では日本の特徴は何かというと、たくさんの大人が興味をもっていること。もちろん、海外でも恐竜ファンはたくさんいますが、展覧会を開いて入場者がこれほどの数になるのは、日本だけ。 なぜ多くの人が恐竜に興味をもっているのか。いくつかの理由があるかと思うのですが、ひとつに「マスコミ」の影響があると思っているんですよね。これまでになかった恐竜の化石が発見されると、テレビ、新聞、雑誌、Webなどのメディアが報じますよね。新聞の科学面などで、「新しい恐竜の化石が発見された。恐竜時代はこうなって
恐竜の夏だ。 国立科学博物館にて、「恐竜博」が開催される。 これは数年おきに科博が主催するもので、最大のティラノサウルス標本であるスー(2005年)や、史上最大級の肉食恐竜とされるスピノサウルス(2016年)のように、世界的にも知名度が高く、また「初公開」の標本を見せてくれるという点で人気を博してきた。一方で、必ずしも派手ではないけれど、その時点で最新の恐竜学の「サイエンスとしての動向」をバランスよく伝えるように心配りされていることにも定評がある。 今回の「恐竜博2019」も、大いに楽しみである。 「看板」を張る主役級の標本は、まず、デイノケイルス(恐ろしい手、の意味)の全身骨格。長い間、大きな両腕の化石だけが知られており、巨大な3本の大きなカギツメなどから、どんなに恐ろしい恐竜だったろうと多くの人々が妄想を膨らませてきたいわくつきの存在だ。それが、実際のところ、草食のおとなしそうな恐竜だ
国内で市販されていない海外製品を手軽に入手できる個人輸入。その手続きを行ってくれる「個人輸入代行サイト」もすごく増えてきてきました。 私が個人輸入し始めた10年前と比べると数倍の業者がいるんじゃないでしょうか。 ただ、新しい業者で注文すると偽物が届く可能性がありますし、正直言って値段もちょっと高めです・・・。そのため、私は老舗サイトの『ベストケンコー』(BESTKENKO.com)を今でも利用しています。 ベストケンコーは10年以上の運営実績があり、商品価格も非常にリーズナブル。そして、毎回お得に通販できるクーポンが使えます。 ベストケンコーで使える全クーポンをこの記事ではまとめました。リピーターはもちろんのこと、初回注文の方でも割引クーポンを使えます。めちゃくちゃお得に買い物できるのでぜひお読みくださいね! 期間限定ですが、すごくお得な下記のクーポンコードが現在使えます。 BKQC85F
東京・お台場の日本科学未来館で11月末に始まった企画展「MOVE 生きものになれる展 -動く図鑑の世界にとびこもう!-」(以下、MOVE 生きものになれる展)。DVD付き図鑑「講談社の動く図鑑MOVE」シリーズに登場する生きものになって、そのスゴ技を体感しようというものだ。バシリスクやペンギン、ダンゴムシといった生きものになれるというが、ダンゴムシになるとはいったいどういうことなのか? 体験してきた。
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