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scienceと海に関するkamei_rioのブックマーク (244)

  • 想像以上に広くて複雑な深海という世界──『深海学―深海底希少金属と死んだクジラの教え』 - HONZ

    深海は調査が進んでおらず、海底よりも月の表面の方がわかっていることの方が多いとさえ言われる世界だ。だが、近年深海用の潜水艇などの高性能機材が開発され、深海が想像されてきたより広く複雑な世界であることが明らかになってきた。書はその書名通りに、深海にまつわるさまざまなトピックを扱った一冊だ。 生物の話からはじまって、地球温暖化と深海の関係性、深海底ビジネスが深海に与える深刻な影響とその対抗策など、深海の実態を明らかにしている。特に、著者の専門は海洋生物学で、深海の生物を扱っている章の筆致は飛び抜けている。深海は地上と異なる常識が展開する世界だから、そこで起こる出来事の描写は信じがたいものばかり。あまり表に出ることのない世界だが、だからこそ、多くの人が楽しめるだろう。 深海に住む生物たち なぜ深海が地上と異なる常識と情景が展開するのかといえば、その大きな理由は「水圧」と「暗さ」にある。たった1

    想像以上に広くて複雑な深海という世界──『深海学―深海底希少金属と死んだクジラの教え』 - HONZ
  • 養殖ウナギ、天然に負ける…研究者「競争力低く放流で増殖困難」 | 毎日新聞

    パイプの居場所をめぐる実験で、養殖ウナギ(手前)との競争に勝った天然ウナギ=脇谷量子郎・東京大特任研究員提供 河川に放流した養殖ウナギは天然ウナギに負ける――。中央大や東京大などの研究チームは、貴重な資源を増やそうと全国で実施されている養殖ウナギの放流の効果に疑問を投げかける研究成果を発表した。 ウナギは海と川を行き来する回遊魚。用で流通するウナギは、国産も輸入品もほとんどが天然の稚魚を養殖したものだ。 稚魚の漁獲量は不漁が続いており、価格が高騰。こうした状況もあり、養殖ウナギを河川などに放流する取り組みが各地で実施されている。水産庁によると、2018年には約200万匹が放流されたという。 研究チームは養殖と天然のウナギの間で、餌やすみかなどの生活環境をどう確保し合うのか競争関係を調べた。

    養殖ウナギ、天然に負ける…研究者「競争力低く放流で増殖困難」 | 毎日新聞
    kamei_rio
    kamei_rio 2022/07/13
    "両者1匹ずつを隠れ場所になるパイプ1本を備えた小型の水槽で飼育したところ、天然ウナギが養殖ウナギにかみつく回数はその逆の9倍になり、パイプを確保した割合は天然が8割に" つまり養殖のパイプを放流しろと
  • 深海で妖しく輝く「発光ザメ」がいた! なぜ光る? どう光る?(山本 智之)

    深海魚の「チョウチンアンコウ」は"発光する魚"として有名だ。では、深海に「光るサメ」がいることは、ご存じだろうか? じつは、日の海には、多くの種類の発光ザメが生息している。ただ、海中で光を放つようすが実際に観察されたケースはきわめて少なく、その生態は謎に包まれている。サメたちはいったい、どんなふうに光るのか。そして、彼らが光を放つ理由とは──。 体表をびっしり覆う発光器 まずは、深海にすむ「光るサメ」の実例を見ていただこう。 写真は、深海底で妖しい青い光を放つようすが近年観察された、ヒレタカフジクジラ(Etmopterus molleri)というサメだ。 カラスザメ属の一種で、日やオーストラリア、ニュージーランドなどの水深200~900mに生息する。全長40~50cmと、サメにしてはちょっと小さい感じもするが、じつは、深海に暮らすサメのなかには、こうした小型種が意外に多い。 ヒレタカフ

    深海で妖しく輝く「発光ザメ」がいた! なぜ光る? どう光る?(山本 智之)
    kamei_rio
    kamei_rio 2022/06/24
    "2018年、ヒレタカフジクジラが深海で実際に発光する姿を世界で初めて撮影することに成功" みんな大好きカウンターイルミネーション!のさらにその先へ…
  • 【謎だらけの深海生物】超高圧でもつぶれないのはなぜ? 猛毒の餌でも平気って本当?(山根 一眞)

    山根 最初に伺いたいんですが、窪川さんが学位をとられた「物理及応用物理学」は生物学とどういう関連が? 窪川 不思議に思われるでしょうね。私は物理学の観点から生物の生態、現象を理解することに惹かれていました。 とくに注目したのは、繁殖を司るホルモンの作用機序です。たとえば北海道のエゾサンショウウオは、雪解けの0℃に近い冷たい水の中で産卵します。エゾサンショウウオは変温動物なので、その体温も下がってしまいます。なぜそれほど水が冷たい時に産卵できるのでしょうか。 私たちのような恒温動物は、低温ではホルモンが働かないけれど、エゾサンショウウオのホルモンは低温でも働くのかもしれない。そう考えて、ホルモンの働き方を様々な動物で比較しました。その解析に熱力学の方法を使ったわけです。エゾサンショウウオのホルモンは0℃付近でもっともよく働くことがわかりました。 東京近郊のアズマヒキガエルがなぜ水場、池を見つ

    【謎だらけの深海生物】超高圧でもつぶれないのはなぜ? 猛毒の餌でも平気って本当?(山根 一眞)
    kamei_rio
    kamei_rio 2022/05/30
    "1977年、アメリカの潜水調査船「アルビン」は、ガラパゴス諸島沖で熱水噴出孔(海底温泉)と化学合成生物群集を発見した。これは海洋サイエンスで20世紀最大の発見の一つと言われる" 化学合成〜
  • 海底を「焼け野原」に変える謎の生物「黒い悪魔」の正体とは?(山本 智之)

    海底に広がる美しいサンゴの森の一角が、まるで焼き払われたように真っ黒になっている。サンゴは死滅し、やがて"がれき"のように崩壊してしまう。このような被害がいま、沖縄を含む世界各地の海で相次いで報告されている。 サンゴを死に追いやる犯人は、「黒い悪魔」の異名でよばれている。果たして、その正体とは——。 「黒い悪魔」の被害に遭うと、まず、サンゴの体の一部が黒くなる。その後、1日に1~2ミリメートルのペースで、黒い部分がジワジワと広がっていく。そして、最終的にはサンゴの群体すべてが黒く覆われる。 こうして、元気だったサンゴが次々と死んでいく。豊かなサンゴの森に恵まれていたはずの海底は、いつのまにか"焼け野原"のような眺めに変貌してしまう。 死んだサンゴはもろくなって崩れ、海底はがれきが散らばったような状態になる。やがて、サンゴの枝をすみかとしていたサンゴガニ類やテッポウエビ類といった生物たちも、

    海底を「焼け野原」に変える謎の生物「黒い悪魔」の正体とは?(山本 智之)
    kamei_rio
    kamei_rio 2022/05/24
    "シアノバクテリアが光合成をおこないやすいように、サンゴの枝という日当たりの良好な場所を乗っ取るのだ" サンゴを黒く覆ってしまうテルピオスカイメン
  • 我が国の深海研究において有人潜水調査船がどうしても必要な理由(山根 一眞)

    「深海の科学」を聞くシリーズ 第2回(全3回) 人間を深海・超深海に運ぶ乗り物 日の海洋研究開発機構(JAMSTEC)の「しんかい6500」は1991年、当時としては世界で最も深い海に到達できる有人潜水調査船として運用を開始。2022年3月15日に第1619回目の潜航調査(相模湾初島沖)を記録、はかりしれない科学的成果をあげてきた。 「しんかい6500」は建造から約20年間、研究者を水深6500mの深海まで運べる世界唯一の有人潜水調査船として君臨してきたが、2012年6月15日、そのトップの座を奪われた。 水深7000mまで潜航できる設計で建造された中国の有人潜水調査船「蛟竜号(Jiao Long)」が水深6671mに到達し、「しんかい6500」の最深記録(6527m)を破り、さらに6月24日、マリアナ海溝の深さ7020m到達の記録を打ち立てたからだ。 もっとも、それより深い世界の海の最

    我が国の深海研究において有人潜水調査船がどうしても必要な理由(山根 一眞)
    kamei_rio
    kamei_rio 2022/05/23
    "もし「しんかい6500」をアメリカの安全基準にあてはめると、水深8000mくらいまで潜航できると聞いています。" 日本独自のメートル法だな
  • 研究者もびっくり イルカは「尿の味」で仲間を判別している

    自然の海水を利用した施設「ドルフィン・クエスト・バミューダ」のラグーンを散策するハンドウイルカの子ども。(PHOTOGRAPH BY CHRISTIAN ADAIR/DOLPHIN QUEST) 私たち人間は笑顔、声、歩き方など、さまざまな手掛かりを頼りに友達を認識している。生物学者の間では、数十年前から、イルカも親密な友情を育み、固有のホイッスル音(鳴き声)で友達を認識することが知られている。(参考記事:「イルカは“名前”を呼ばれたら反応する」) そして最近、ハンドウイルカ(Tursiops truncatus)が味覚を使い、仲間の尿と無関係なイルカの尿を判別していると示唆する驚くべき研究結果が2022年5月18日付で学術誌「Science Advances」に発表された。(参考記事:「ハンドウイルカ」) この研究を率いた米テキサス州スティーブン・F・オースティン州立大学の海洋生物学者ジ

    研究者もびっくり イルカは「尿の味」で仲間を判別している
    kamei_rio
    kamei_rio 2022/05/22
    "正直なところ、うまくいくとは思っていませんでした" が嗅覚ではなく味覚で判別しているという結果が得られてめっちゃ驚いてますと
  • 「海の大量絶滅」温暖化で再来の恐れ、防ぐための条件は

    フィリピンのトゥバタハ岩礁自然公園で、サンゴの上を泳ぐウミガメ。(PHOTOGRAPH BY DAVID DOUBILET, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 約2億5200万年前のペルム紀(二畳紀)末、地球には超大陸が一つだけあり、周囲の海には装甲で覆われたような魚や、人間ほどの大きさのウミサソリが生息していた。また、三葉虫などの節足動物や、二枚貝のような見た目だが貝ではない腕足類、アンモナイトの仲間などが深海を支配していた。 現在では、これらの生物は化石記録から知られている。ペルム紀の終わりに、海洋生物の90%が絶滅する地球史上最大の絶滅現象が起こった。その原因はおそらく、シベリア・トラップと呼ばれる地域の火山活動による、二酸化炭素の大量放出だったと科学者たちは考えている。最も多かった死因について、2018年12月に学術誌「サイエンス」に発表された論文は、海の温暖化と

    「海の大量絶滅」温暖化で再来の恐れ、防ぐための条件は
    kamei_rio
    kamei_rio 2022/05/09
    "だが両研究者は、この結末を変えることができると主張している。排出量を迅速に削減すれば、絶滅のリスクを70%減らすことができる。"
  • 第1回 世界を股にかけて活躍する気鋭の水中考古学者

    船が沈没するのは、悲劇である。乗っていた人たちは生命を奪われるリスクがとても高く、積み荷は失われる。 しかし、沈没して何百年、時には三千年以上もたった船が、現代を生きるわたしたちに、贈り物をくれることもある。積み荷の重さで水底に押し付けられて、船体の下部と積み荷が海底の砂に埋もれた場合、その部分が「無酸素」状態になり、船を構成する木材や積み荷の中の有機物すら、長期間、保存されることがあるからだ。その場合、沈没船は、陸上の遺跡をはるかにしのぐ貴重な発見に満ちたタイムカプセルとなりうる。

    第1回 世界を股にかけて活躍する気鋭の水中考古学者
    kamei_rio
    kamei_rio 2022/03/31
    "船ですから水の底で見つかることも多く、水底に埋まっている方が保存状態もいい場合が多いので、それで水の中に潜るんです" 船舶考古学が水中考古学になることが多いなるほど
  • サンゴ礁は意外とタフ、「2℃上昇」にも順応、驚きの研究結果

    太平洋のハワイとアメリカ領サモアのほぼ中間に位置するキングマン岩礁で、古いローブコーラルを調査する生態学者。新しい研究によると、ローブコーラルはある程度までの気候変動には耐えられる可能性がある。(PHOTOGRAPH BY BRIAN SKERRY, NATIONAL GEOGRAPHIC IMAGE COLLECTION) 地球温暖化が進み、多くのサンゴが死滅するなか、驚きの研究結果が発表された。世界の気温上昇をパリ協定で定められた目標である2℃未満に抑えられれば、一般的な造礁サンゴのうちの2種は生き延び、気候変動にうまく対応できるという。 「希望の光が見えました」と言うのは、学術誌「Scientific Reports」に3月10日付けで発表された論文の筆頭著者で、米オレゴン州立大学のサンゴの専門家であるローワン・マクラクラン氏だ。 近年、サンゴ礁をめぐっては絶望的な話題が多かった。人

    サンゴ礁は意外とタフ、「2℃上昇」にも順応、驚きの研究結果
    kamei_rio
    kamei_rio 2022/03/15
    "2℃の平均気温の上昇を想定した環境下にハワイのサンゴを2年近く置いて観察したところ、2種の一般的なサンゴは特に回復力に優れていて、これらのサンゴの3分の2が、シミュレーションされた未来を生き延びられた"
  • 【動画】魚群を狩るジンベエザメの撮影に成功、超貴重な映像

    複数のジンベエザメが、マグロやメジロザメ、ミズナギドリなど、他の捕者とともにまるい魚群の「ベイト・ボール」を採餌している様子。2020年3月、西オーストラリアのニンガルーリーフで撮影された。 ジンベエザメの事といえば、ゆっくり泳ぎながらオキアミなどのプランクトンをこし取る餌のべ方がよく知られている。だが、マグロや他のサメ、海鳥などの他の捕者と一緒になって狩りをする様子が、オーストラリア沿岸で最大規模のサンゴ礁、ニンガルーリーフの海で撮影された。 写真家のトム・キャノン氏が2020年3月に撮影した映像では、少なくとも3匹のジンベエザメが餌となる魚が身を守るために形成した群れ「ベイト・ボール」に突進していく様子が捉えられている。こうした行動がカメラに映ることはめったにない。 この事例について、2月1日付けで学術誌「Pacific conservation biology」に論文を発表し

    【動画】魚群を狩るジンベエザメの撮影に成功、超貴重な映像
    kamei_rio
    kamei_rio 2022/03/09
    "ベイト・ボールに対し、空間的に協調して攻撃を行い、捕食効率を最大にする捕食者たちがいることは知られています。同じことがここでも起こっているのかもしれない"
  • 事故のおかげでマリアナ海溝の深さが偶然判明、1万983メートル

    1台だけ無事に戻ってきたディープサウンド・マーク2。(PHOTOGRAPH BY DIETER BEVANS) それは、何かが起こったことを知らせる最初のサインだった。2014年12月、調査船ファルコーに乗船していたデビッド・バークレー氏が、船体に付けた水中マイクの音をヘッドホンで聞いていると、打ち付ける波の音に混じってかすかな破裂音がした。 船の下の海中では、2台の科学機器が、深い太平洋の底を目指してゆっくりと下降しているはずだった。そこは、マリアナ海溝の水深1万メートルを超えるチャレンジャー海淵。世界最深の海だ。(参考記事:「地球最深マリアナ海溝で微生物の群集を発見か」) カナダのダルハウジー大学で准教授を務めるバークレー氏は、米スクリップス海洋研究所の大学院生だったときに、海中の音を録音する小型で安価な機械を開発するプロジェクトを始めた。海中の音を調べることで、海の構造がわかるだけで

    事故のおかげでマリアナ海溝の深さが偶然判明、1万983メートル
    kamei_rio
    kamei_rio 2022/02/15
    "マーク3の崩壊によって発生した衝撃波は、海面と海底を何度も往復した。これが、正確な深さを測るカギとなった。"
  • 化石を食べる生物が深海で見つかる、北極海の海綿、前代未聞

    すでに死んでいるか死にかけているカイメンが白い細菌に覆われ、そこにヒトデが群がっている。北極海の海山で多数のカイメンが発見され、科学者たちを驚かせた。(PHOTOGRAPH COURTESY OF ALFRED WEGENER INSTITUTE / PS101 OFOBS TEAM) 氷に覆われた北極海の真ん中の海底で、べ物を見つけるのは難しい。場所によっては水深4000メートルを超える海底のサンプルを採取すると、肉眼で確認できる生物がほとんど、あるいは全くいない泥ばかりだ。 ところが、2011年、そんなサンプルに珍しいものが含まれていた。最初にそれを見た学生は「シロクマ!」と声を上げた。 白い毛皮に見えたものの正体はカイメン(海綿)の一部で、衝撃的だったとドイツ、アルフレッド・ウェゲナー研究所の海洋生物学者アンティエ・ボエティウス氏は振り返る。「このエリアにいるカイメンの数は、おそら

    化石を食べる生物が深海で見つかる、北極海の海綿、前代未聞
    kamei_rio
    kamei_rio 2022/02/12
    "およそ食べ物には見えないそのチューブワームの化石を栄養に変えてくれるのは、カイメンの体内にいる共生細菌だ。"
  • 「奇跡的」世界が称賛、初撮影の三角波 92歳海洋物理学者の写真展:朝日新聞デジタル

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    「奇跡的」世界が称賛、初撮影の三角波 92歳海洋物理学者の写真展:朝日新聞デジタル
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    kamei_rio 2022/01/27
    "「船は普通、波の静かな時に出港し、海がしけると戻る。私たちの場合は、その逆」。波が立たないと、研究にならないからだ。"
  • 海に岩をまいて温暖化抑止、進む「海洋アルカリ化」実験

    特大の試験管「メソコズム」の外側に藻類が繁殖して日光を遮らないようにブラシで清掃するスキューバダイバー。(PHOTOGRAPH BY MICHAEL SSWAT, GEOMAR) ここはアフリカ北西部の沖合にあるスペイン領カナリア諸島、グラン・カナリア島の静かな村。夜明け前の港を科学者のチームが足早に歩いてゆく。目指すは、並んで海に浮かぶ9つの大型試験管「メソコズム」だ。 「急ごう、もうすぐ明るくなる」。目を充血させた研究者が、箱形の重そうな装置を1つのメソコズムの中に沈めた。発光する生物の活動を測定する装置だ。「明るくなってからだと測定値に影響するのです」と説明してくれた。 ウレタン樹脂でできたメソコズムは、8000リットルの海水で満たされ、それぞれに異なる量の石灰岩が混ぜられている。石灰岩は炭酸カルシウムを主成分とする岩で、水に溶かすとアルカリ性になる。 このとき研究チームが取り組んで

    海に岩をまいて温暖化抑止、進む「海洋アルカリ化」実験
    kamei_rio
    kamei_rio 2022/01/06
    "注意すべき点や不安な点も多い。理論上の化学反応自体は単純だが、それ以外のほぼすべての要素が未知数だ。" そりゃそうじゃ
  • ロシア北極圏に「光る雪」 正体は海の微生物、なぜ?

    ロシア北極圏にある白海生物ステーション付近の雪の中で、青く明るい光を放つ海洋カイアシ類が発見された。(PHOTOGRAPH BY ALEXANDER SEMENOV / WHITE SEA BIOLOGICAL STATION (WSBS MSU) 2021年12月の凍るように寒い夜、生物学者のベラ・エメリアネンコ氏は白海沿岸にある調査所から散歩に出かけた。ここはロシアの北極圏。エメリアネンコ氏に連れだって同じ調査所に勤務する分子生物学者の息子ミハイル・ネレティン氏、さらに2匹のイヌもいっしょに歩いていた。 凍りついた潮間帯を、猛烈な北極の風が吹き荒れるなか進んでいると、ネレティン氏が雪の吹き溜まりの中に青い光を見つけた。エメリアネンコ氏が携帯電話を落としたのだろうか? 近付いていくと、足音に合わせて優美な青い光の筋が現れる。前を駆けていくイヌたちの後には、イヌを追うように光の軌跡が現れる

    ロシア北極圏に「光る雪」 正体は海の微生物、なぜ?
    kamei_rio
    kamei_rio 2021/12/24
    "それにしても、24歳のエメリアネンコ氏と、18歳のネレティン氏が「光る雪」を目撃するまで、80年以上の歴史がある生物調査所に「光る雪」について調べた記録が一つもないことにも驚く。"
  • 海中・海底探査の母船が、船舶からドローンに代わる未来が来る!

    海中・海底探査には、AUVなどの海中・海底を観測する機器を海中へと潜水させ、観測機器との通信拠点などの基地として、これまで船舶が利用されてきた。 しかし、東京大学生産技術研究所(東大生研)の横田裕輔准教授らの研究チームは、この船舶に代わる基地として、ドローンを活用することを研究されている。では、なぜドローンを活用するのか、ドローンを活用することでどのようなメリットがあるのか、今回は、そんな話題について紹介したいと思う。 横田准教授が取り組む海面基地としてのドローンとは? 2021年10月20日、「ドローンが海中・海底探査の母船に? ~ 高効率な海中・海底観測のための新しい海面基地としてのUAV ~」というタイトルのプレスリリースが東大生研から発表された。 海中・海底探査には、もちろん海中へ海中・海底を観測する機器を沈めるが、その観測機器とのデータの送受信を行う拠点は、船舶が一般的だ。 もち

    海中・海底探査の母船が、船舶からドローンに代わる未来が来る!
    kamei_rio
    kamei_rio 2021/12/07
  • クジラは想像以上の大食いだった、従来推定の3倍も、研究

    ザトウクジラは大量の糞を排泄する。糞には鉄分が豊富に含まれており、海の栄養循環において重要な役割を果たしている。写真のザトウクジラはカリフォルニア沖の個体。(PHOTOGRAPH BY JOHN DURBAN) 「ヒゲクジラはいったいどれくらいべるのだろう?」 すべてはこの素朴な疑問から始まった。 「ごく基的な問題なので、30年、40年、50年も前に答えが出ていると思っていましたが、実際には誰も測定したことがなかったのです」と、米スタンフォード大学ホプキンズ海洋基地の博士研究員で、ナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーであるマシュー・サボカ氏は語る。 ヒゲクジラとは、ザトウクジラ、セミクジラ、シロナガスクジラなど、海水からオキアミや動物プランクトンなどの餌をこし取ってべるクジラのグループ。たいていは深さ数百メートルの海中で餌をべるため、その行動を観察するのは容易ではない。

    クジラは想像以上の大食いだった、従来推定の3倍も、研究
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    kamei_rio 2021/11/08
    "実際には誰も測定したことがなかったのです" 装置を取り付けて、突進採餌の回数を測定。口のサイズとオキアミの密度から割り出したという話
  • 謎多きイシガキフグ、東京海洋大が人工孵化に成功 さかなクンが一役:朝日新聞デジタル

    世界各地の海に生息するが、詳しい生態は謎に包まれている魚「イシガキフグ」。そんな謎多き魚の人工孵化(ふか)に、東京海洋大水圏生殖工学研究所(東京都港区)が成功した。「イシガキフグの赤ちゃんを見たい」。世界的にも珍しいイシガキフグの人工孵化成功には、同大名誉博士のさかなクンの熱意があった。 大きな目をした愛らしい顔のイシガキフグは、人なつこくて水族館でも飼育されている魚だ。世界各地に生息する一方で、どの海域で繁殖するかなど、生態は解明されていない。 そんなイシガキフグに心奪われてきたのが、さかなクンだ。中学生の時、地元にあった小さな水族館で、水晶のように輝く大きな目にみつめられて一目ぼれした。大人になってからは、漁師の網に入ったイシガキフグをもらっては、飼っている。イシガキフグの成魚は全長50センチ前後と大きい。さかなクンが今まで見た最も小さなものでも、全長は23センチあった。 「成魚でもこ

    謎多きイシガキフグ、東京海洋大が人工孵化に成功 さかなクンが一役:朝日新聞デジタル
    kamei_rio
    kamei_rio 2021/11/07
    "「成魚でもこんなにかわいい。だったら、赤ちゃんはどんなにかわいいんだろう」" からの "「だったら、繁殖できないだろうか」" そして成功
  • 20数億年前に地球の酸素急増の謎、1日が長くなったから? 新説

    米五大湖のひとつヒューロン湖の陥没穴「ミドルアイランド・シンクホール」を探索するダイバー。ここの微生物マットは、約20億年前の地球の海のものと似ていると見られ、今回の研究に使われた。(PHOTOGRAPH BY NOAA, THUNDER BAY NATIONAL MARINE SANCTUARY) 地球の大気には酸素がおよそ20%含まれている。多くの生命が生きていけるのはそのおかげだ。しかし、できたばかりの46億年前の地球の大気にはほとんど酸素が含まれておらず、24〜22億年前に急激に増えたことが地質学的な記録からわかっている。 その理由は、光合成を行うシアノバクテリア(藍色細菌)が海で増えたからと考えられている。だが、光合成を行う微生物はもっと前から地球に存在しており、だとしたらなぜこの時期に大量に酸素が増え始めたのかは大きな謎だった。 このたび、その謎にまつわる驚くべき新説が発表され

    20数億年前に地球の酸素急増の謎、1日が長くなったから? 新説
    kamei_rio
    kamei_rio 2021/10/04
    "1日の長さと酸素濃度の変化がほとんど重なったのだ。「酸素のパターンと自転速度の類似を見たときは、非常に興奮しました」とクラット氏は言う"