今年はバレンタインデーが日曜日にぶつかるため、関連業界は、オフィスで配られるいわゆる「義理チョコ」需要が減少することを懸念しているのだそうだが、一方、育児休暇を申請する方針を明らかにしていた国会議員に不倫疑惑が発覚して、育休をめぐる議論そのものが雲散霧消しつつある。 この二つの話題は、一見、関係の無い、別の出来事だ。が、私の見るに、両者の間には通底する何かがある。今回は、バレンタインデーと育児休暇を結びつけるわれわれの対人感覚のめんどうくささについて書こうと思っている。こじつけだと思う人もあるだろうが、デキの良いこじつけは世界を動かすことができる。というよりも、バレンタインデーをめぐる商習慣自体、こじつけからスタートしている。 バレンタインデーに女性から男性にチョコレートを贈る習慣が定着したのは、そんなに古い話ではない。私は、バレンタインという言葉が、まだほとんど誰にも知られていなかった時
※初出2009-07-05 1982年にソフマップが高田馬場でパソコンのソフトウェアレンタルを始めた。その後数多くのソフトレンタルショップが都内を中心に乱立することになる。ターミナル駅周辺には必ず数件あった。 当時ソフトウェアが著作権法の保護対象になるかは明文化されておらず、ソフトメーカー側とレンタルショップ側が互いに自分の側に理があるというアピール合戦を繰り広げていた。ソフトウェアレンタルに対抗するために現在の社団法人コンピュータソフトウェア協会の前身である日本パソコンソフトウェア協会が設立されたのもこの頃だ。 その後ソフトメーカーの運動が実って1985年に著作権法が改正され、コンピュータ用のソフトウェアも著作権の保護対象であることが明記された。そこに至る経緯も紆余曲折があった。当時の通産省には著作権ではなく新たにプログラム権法を制定し、それによってソフトウェアを保護しようという動きがあ
最近、自由映画人連盟の人たちが映画界の戦争責任者を指摘し、その追放を主張しており、主唱者の中には私の名前もまじつているということを聞いた。それがいつどのような形で発表されたのか、くわしいことはまだ聞いていないが、それを見た人たちが私のところに来て、あれはほんとうに君の意見かときくようになつた。 そこでこの機会に、この問題に対する私のほんとうの意見を述べて立場を明らかにしておきたいと思うのであるが、実のところ、私にとつて、近ごろこの問題ほどわかりにくい問題はない。考えれば考えるほどわからなくなる。そこで、わからないというのはどうわからないのか、それを述べて意見のかわりにしたいと思う。 さて、多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。みながみな口を揃えてだまされていたという。私の知つている範囲ではおれがだましたのだといつた人間はまだ一人もいない。ここらあたりから、もうぼつぼつわからなくなつ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く