コミュニティを生成し,ユーザー同士の交流をサポートするソーシャル・ソフトウエアは,今や企業にとっても不可欠のツールであり,企業はソーシャル・ソフトウエア導入に伴うリスクと利益の両面を理解したうえで,導入に向けた戦略を策定する必要がある。米Gartnerは企業向けソーシャル・ソフトウエアの導入に関する提言をまとめ,米国時間2008年3月3日に発表した。 Gartnerリサーチ・ディレクタのAnthony Bradley氏は,企業のソーシャル・ソフトウエア導入における主な課題として「ビジネス価値の判断」「文化的問題の克服」「プライバシの確保」「参加行動の統制」「公私の時間管理」の5つを挙げる。ただし,それぞれの重要性は各社によって異なり,ソーシャル・ソフトウエアを取り入れる時期,方法に及ぼす影響も異なる。 1.ビジネス価値の判断:企業はソーシャルソフトウエア導入を検討するべき段階にあり,業界内