【ソウル=名村隆寛】韓国保健福祉省は1日、「中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス」の感染者が新たに3人確認されたと発表した。韓国人の感染者は計18人となった。 感染が判明したのは、5月20日に中東から帰国し感染が初確認された男性と同じ病院の病棟に入院していた患者2人と、別の入院患者の家族1人。いずれも二次感染という。 病院で二次感染が起きたことなどから、感染発覚初期の保健当局による対応のまずさが感染を拡大させたとの批判が高まっており、文亨杓(ムン・ヒョンピョ)保健福祉相は5月31日、国民に謝罪した。韓国社会では感染経路などに関する噂やデマも広がっている。 保健福祉省によれば、韓国では現時点で三次感染者は確認されていないという。ただ、誰が感染者と接触したかについて十分に把握できておらず、三次感染の恐れが懸念されている。