各国の公衆衛生当局は、新型コロナウイルスの感染拡大への対応に関するベストプラクティスを確立するための情報を共有している。中には、そうした重要なデータを力ずくで入手しようとする政府も存在するようだ。 サイバーセキュリティ企業FireEyeの研究者らは米国時間4月22日に公開したレポートで、ベトナム政府の支援を受けているとみられるハッカーらが、おそらくCOVID-19に関する情報を入手するために、中国政府にサイバー攻撃を仕掛けていると報告した。 その標的は、中国の応急管理部と、新型コロナウイルスの感染が最初に始まった武漢の当局者だ。確認されている最初の攻撃があったのは、世界保健機関(WHO)が最初にCOVID-19の感染拡大を発表した日の翌日にあたる1月6日だった。 FireEyeの研究者らによると、その攻撃では、オフィス備品入札に関するレポートへのリンクだとする、追跡リンクを含む電子メールが