山田:シリコンバレー的なメソッドを日本にうまく適合させていくのが日本型イノベーションだと思います。これは日本特有でしょうか。ほかの国の企業のシリコンバレーに対する目線はどうなっていますか。 伊佐山:今の瞬間を見ると、日本からの注目度が圧倒的に高いと思います。でも、その様子をみてドイツや北欧の国の役人や企業が関心を持ち始めています。シリコンバレー的ノウハウを取り入れることが必要だと考えるようになっているのは、日本だけではありません。 シリコンバレーは変わりつつある 僕が感じているのは、シリコンバレーが変わりつつあるということです。これまでのシリコンバレーはクラウド側、インターネットを中心に据えていた。その前は通信や半導体が中心だったことを考えると、シリコンバレーは、一度、通信や半導体からインターネットへと注目がシフトした。そして今は自動車、機械、医療などあらゆる場所にインターネットががっちり