2月7日にソフトバンクグループが開いた第3四半期(17年4月〜12月)の決算報告会で、孫正義会長が正式に携帯事業会社である子会社の「ソフトバンク」を上場する方針を示しました。 これは、長年、孫さんの事業戦略について注視してきた僕には、ソフトバンクグループが携帯電話会社から新しいステージに移行する象徴的な出来事に映りました。世界が注目する孫さんの次の一手について考えてみたいと思います。 孫正義の「強い意思」が現れた一手 孫さんは、もともと「情報革命で人々を幸せにする」を目標に掲げ、300年続く会社を作ると言っていました。そのために提唱しているのが「群戦略」です。各分野のナンバーワンの企業を集めて、20〜30%を出資する。筆頭株主として影響力を持ちながらも、子会社や傘下のブランドにはしない。各自それぞれ自立した形でやりながら、グループ間のシナジーを出していく「戦略的持ち株会社」になる、というも