今回は、海外投資家による日本への不動産投資および国内投資家による海外への不動産投資についてまとめたレポート「日本のインバウンド&アウトバウンド投資2018」より抜粋し、海外へのアウトバウンド不動産投資の現状と今後の見通しについて見ていきます。※ロサンゼルスを本拠とする世界最大の事業用不動産サービス会社のシービーアールイー株式会社(CBRE)。本連載では、そのリサーチ部門が世界の不動産市場の最新情報をお伝えします。 不透明感増す世界情勢の影響で不動産投資額減少 ■アウトバウンド不動産投資額は2年連続減少 日本からのアウトバウンド不動産投資額は19.3億ドル、対前年比29%減。日米金利差拡大による為替ヘッジコストの上昇で投資利回りが低下したことが主因と考えられる。さらに、米中貿易摩擦により世界経済に対する懸念が高まり、投資家がやや慎重になったことも要因として考えられる。