最近、政府や経済団体は、ユニコーン企業を創出しようという議論を頻繁に行っています。しかし、それを目標として掲げるのは本質的ではないかもしれません。 米国在住の起業家シバタナオキ氏は、日米に投資するベンチャーキャピタリスト(VC)に「より投資リターンが得られる国はどちらか」と尋ねると、こう返ってきたと言います。 「アメリカの方がはるかに得られます。アメリカでは、すでに企業価値が高くなっているレイトステージ(上場が視野に入るような段階)でお金を出しても、1株10ドル程度でIPO株式上場をし、そこから50~70ドルまで株価が上がります。数千億円や数兆円クラスの企業価値になる会社が多数生まれるのです。 ところが日本だと、例えば100億円の企業価値の時に出資すると、上場しても300億円辺りで足踏みし、3倍くらいにしかならない。会社の値段の上がり方が日米で全然違う」 つまり、ユニコーンを創出するにして