東京都は2023年度、大規模なスタートアップ支援拠点を整備する。ベンチャーキャピタル(VC)やアクセラレーター(起業家育成組織)、大学、企業関係者が入る拠点を設け、スタートアップの育成支援につながる環境を整える。事業費は25億円を見込んでいる。24年度の本格開業を目指す。 8日に23年度予算案を査定した小池百合子知事が明らかにした。施設名称は「Tokyo Innovation Base」で、世界有数のスタートアップ支援拠点として知られるフランスの「ステーションF」を参考に整備する。 海外のランキング調査では、東京のスタートアップ育成環境は北京や上海、ソウルより順位が低い。米国に比べてスタートアップの起業数も乏しい。小池氏は査定後の記者会見で「スタートアップが生まれる東京をつくり上げる」と述べた。 23年度予算案には、大学発ベンチャー向けの100億円規模の官民連携のファンドの設立や、日本貿易