9月第1週後半あたりから、アメリカのIT株に調整が広がっている。いわゆるGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドットコム)といった、主要IT株を多く含むナスダック総合指数は、終値ベースで9月2日に高値1万2056ポイントをつけたのち下落基調に転じ、先週末11日は1万0853ポイントまで下押しした。その間のピークからの下落率は、10%をわずかながら欠けるものとなっている。 「10%下落=調整期入り」の誤解 余談だが、8日火曜日の同指数の終値は1万0847ポイントと、先週末に比べてわずかながら低位で、終値ベースでの最安値だった。この水準は、ピークから10.03%下に当たる。8日も11日も、ピークからの下落率は小数点以下の差異しかないのだが、8日はぎりぎり10%の大台を超えたため、「10%超えで調整期入りした」との声が聞こえた。 ただ、この「10%を超えると調整期入り」というの