その薬に効果があったということを言うためには、薬を服用したけど効果がなかった人がどれだけいたのかがわからないとその薬の有用性がわかりません。 服用して効果があったという人が5人、服用したけれども効果がなかったという人が1人の場合と、服用して効果があったという人が5人、服用したけれども効果がなかったという人が5人の場合では、薬の有用性に対する判断が変わるということです。 前者であれば、薬は効果がありそうと解釈できそうですが、後者は、それほど効くわけではなさそうという印象になります。逆説的ですが、薬を服用したけれども効かなかった人を積極的に探すことが、薬が効いたかどうかの判断の精度を高めてくれます。