■インドで進化 輸出も始まる インドで販売されているカリカリ。フレーバーは左からソルトペッパー、ワサビ、スパイスマニア、チリガーリック(亀田製菓提供) インド版柿の種「カリカリ」は、2020年1月に販売が始まった。亀田製菓が現地企業と合弁会社を設立し、工場も現地に新設。デリーのほか、ムンバイやベンガルールなど主要都市の1000以上の店舗で販売されている。 135グラム入りで99ルピー(約140円)と、インドでは少し高級なお菓子という価格だ。思いがけずコロナ禍の影響を受けているものの、販売当初から約1年で売り上げは4~5倍増となり、オンラインや自販機での販売も始めるなど、インドでじわじわ柿ピーファンを増やしている。 日本で売られている「亀田の柿の種」と比べると、粒が大きく、そして硬いのが大きな違いだ。ピーナツとの比率も65対35(日本は7対3)と細かく刻む。事前に行った現地市場調査の結果から
中国・新疆ウイグル自治区での人権問題について、国内のアパレル企業などが対応に苦慮している。国際社会の関心が高まる中、「ユニクロ」などを展開するファーストリテイリングが9日、フランスのNGOなどから強制労働の恩恵を受けているとして告発される事態に発展。新疆産の綿花をめぐり、「無印良品」を手掛ける良品計画やアシックスなども難しい判断を迫られている。 【写真】中国・新疆ウイグル自治区の畑で綿花を収穫する人々 中国では、新疆産綿花を調達しない方針を示唆していたスウェーデンのヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)などへの不買運動が拡大。一方、人権意識が低いと見なされれば日本国内や欧米などで批判を浴びかねず、各社は板挟みの状態となっている。 ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は8日の決算記者会見で、新疆産綿花の使用の有無を問われ、明言を避けた。柳井氏は「全ての工場を監視し、問題があれば取引停止して
キリンホールディングス(HD)の磯崎功典社長は18日、日本経済新聞の取材に応じ、ミャンマーのビール事業の合弁先である国軍系企業ミャンマー・エコノミック・ホールディングス(MEHL)と合弁解消に向けた交渉を11日に始めたと明らかにした。新たな合弁先を探して事業を継続する考えも強調。「1年もかけたくない」と年内の決着を目指すという。交渉開始も先行き不透明MEHLはビール事業2社にそれぞれ49%出
東南アジア一の規模を誇るバンスー中央駅。日本の円借款で整備されている。直径6メートルの巨大な時計の数字は、故・プミポン前国王(ラマ9世)にちなんで「9」のみだ。日本や中国が協力する高速鉄道も乗り入れる予定だが……=タイ運輸省資料より 6年越し1ミリも進まず その舞台裏は バンコクから北へ約700キロ。観光客にも人気の古都チェンマイとの間には、飛行機や長距離バスが頻繁に往来している。格安航空なら片道数千円だ。チェンマイ中心部の人口は13万人程度。在来線で14時間かかるところが、高速鉄道で3時間半に短縮されたとしても、集客力には疑問符がつきまとう。 チェンマイ駅=2020年8月9日、タイ・チェンマイ、吉岡桂子撮影 日本とタイの両国政府がバンコク―チェンマイに新幹線を整備する協力に合意したのは、2015年のこと。いまも実現に向けて調査が続いている。関係者の間では「永遠の調査路線」とも呼ばれ、タイ
アサヒグループホールディングス傘下のニッカウヰスキーは、国産ウイスキー「竹鶴」の年代物の製品の販売を3月末で終了する。原酒が不足しているためで、「余市」なども年代物は既に販売を止めている。同社の国産ウイスキーから「17年」など熟成年数を商品名にうたう商品が姿を消すことになる。「竹鶴」はニッカの国産ウイスキーの代表的なブランドだ。余市蒸溜所(北海道余市町)と宮城峡蒸溜所(仙台市)の2つの拠点で生
かつて、タイのバス市場を席巻した日系メーカー。だが、時代を経て、安価で最新鋭の機能を誇る中国製に押されるように。「メンテナンス体制の充実」も日系メーカーの大きなアドバンテージだが、劣勢を跳ね返す日はくるのだろうか?(ジャーナリスト 姫田小夏) 【この記事の画像を見る】 ● “ガタピシ”バスは日本製! 最新鋭の中国製バスと好対照 人口約870万人、タイの首都バンコクの見どころのひとつに、轟音とともに突っ走る、古びて煤けた“ガタピシのバス”がある。乗用車、トラック、バス、トゥクトゥクと、さまざまな乗り物がゴチャ混ぜに走る中で、この旧式の路線バスが奮闘している。 「ISUZU」「MITSUBISHI」「HINO」――昭和世代にとっては懐かしさ満載のレトロ車両だ。今では日本で見ることも少なくなった日野自動車のウイングマークに、「まだまだ現役なのか!」と驚かされる。 ところが、バンコクに在住する日本
タイとカンボジアを結ぶ鉄道が45年ぶりに開通した。国境を越える橋も完成しており、両国間の物流が大きく改善されそうだ。戦争や内戦に翻弄されたカンボジア国境の町が変わりつつある。 両国の国境一帯はもともと、太平洋戦争後も旧日本軍の鉄道網が残っていた。日本軍は英領マレー半島や同ビルマ(現ミャンマー)を目指し、一部の部隊が仏領インドシナの一部となっていたカンボジアからタイに進駐している。その際、物資の輸送を円滑にするためカンボジアの首都プノンペンからタイのバンコクに至る鉄道網が整備された。 当時フランスとタイ政府はそれぞれ国境近くまで鉄道網を整備していたが、つながっていなかった。そこで日本軍はカンボジア西部の都市シソポンから国境に隣接した町ポイペトを経て、タイ側国境の町アランヤプラテートに至る約60kmの鉄道軌道を短期間のうちに構築。プノンペンーバンコク間の鉄道一貫輸送を実現させた。 東南アジアで
日本産の牛肉が、輸入を禁止している中国で大量に流通しているようだ。不思議な現象のカギを握るのはカンボジア。同国に輸出した日本産牛肉は2009年までゼロだったが、17年には全体の5分の1を占める第2位の輸出先に急成長した。日本産和牛の人気は中国でも高いが、中国政府が禁輸措置を解除していないため、カンボジア経由の「裏ルート」で持ち込んでいるとみられる。 01年に日本でBSE(牛海綿状脳症)が発生して以来、中国は日本産牛肉の輸入を禁止したままだ。しかし、中国では実際に流通しており、「高級焼き肉店などで『和牛』は人気のメニュー」(日系企業で働く中国人)とされる。「日本を訪れた中国人が手荷物として大量の和牛を持ち帰るケースも多い」(中国駐在歴の長い日本人会社員)という。 カンボジアに駐在する日本の政府系機関の関係者によると、いったんカンボジアに輸出された日本産牛肉は「カンボジア産」の表示がある箱に入
政府が、単純労働を含む外国人労働者の受け入れを拡大するために、出入国管理法改正案を閣議決定した。 入管法改正案を閣議決定 単純労働で外国人受け入れへ :日本経済新聞 これに対して、「人手不足なら氷河期世代を雇え」という意見が出ている。 政府「人手不足なので外国人移民解禁」に「ロスジェネを雇え!」の大合唱〜「日本語話すよ」「教育レベル高いよ」「労働意欲も高いよ」「棄民するな」「公務員に」「慰謝料」 - Togetter 今日は、このことについて考えてみたい。 氷河期世代の人件費を削減して、日本企業は生き延びた 就職氷河期世代には、1993年卒〜2005年卒が含まれる。 「失われた20年」を振り返ると、氷河期世代を非正規雇用にし、人件費を削減することで、日本企業は倒産を免れてきたと、個人的には思う。 もっとストレートにいうと、「氷河期世代を捨てて、日本企業は生き延びた」。 この結果、日本企業は
技能実習を終えた外国人がさらに5年間働ける、新たな在留資格の創設に政府が着手する。日本は外国人が在留資格を得るのが難しい国のひとつだで、労働力確保のためには緩和すべきだといわれながら、議論も制度改革もすすまない。実際には移民の労働力に頼りきりな日本の現実について、ライターの森鷹久氏がレポートする。 * * * 九州某県の国道沿いに佇む、周囲は田畑に囲まれたかつて飲食店だった建物。午後10時ころ、十数人のアジア系の女性が建物から出てくると、そのまま列をつくって数百メートル離れた場所にある寂れたアパートへ向かう。一部屋に三人ずつほどだろうか、アパートの全四部屋にそれぞれ分かれて入っていった。こんなところになぜ多くの外国人が……、と違和感を覚える光景だが、近隣住民にとっては見慣れた日常だ。 「ああ、Aさんの縫製工場のこと? 外国人の若いお嬢ちゃんが研修に来とらすんよ。もう10年以上経つねえ。以前
ネクセン、ナンカン、ハンコック、クムホ、ケンダ、マキシス、フェデラル……これらは近年話題になっている格安アジアンタイヤのブランドです。欧米自動車メーカーの新車装着タイヤはもちろん、日本国内向けの日本車に新車装着されてきたブランドもあります。なかには70年以上の長い歴史を持つブランドや、日本のタイヤメーカーと技術提携をして高品質なタイヤを供給しているメーカーもあります。 【画像】ポルシェ「カイエン」に続き「マカン」も 日本ではまだ一般的ではありませんが、世界では市場構造に大きな変化が起こっており、かつてブリヂストン、ミシュラン、グッドイヤーの3社で半数以上を占めていたシェアが、アジアンタイヤの台頭により2015年には38%まで下落しています。 アジアンタイヤの魅力のひとつである価格を、輸入タイヤ販売のオートウェイ(福岡県苅田町)で扱われている同タイプ、同サイズのタイヤで比べてみました。いずれ
中華民族の「最新形」を見た! そこはまさしく、中国人の無限の欲望の大噴火が起こっていた――。 中国人は世界一、欲深い民である。それは主に二つの理由による。第一に、来世の幸福を願う宗教が存在しないから(チベット仏教などを除く)、徹頭徹尾、現世を享楽的に生きようとするためだ。第二に、カネ以外のもの――政府や地域社会、ひょっとすると親族までも――が信用できないため、カネや富に対して尋常でない執着心を持つからだ。 そうして4000年の長きにわたって、広大な大陸で生き延びてきた民族の、「2018年最新形」が、深圳に在った。 「アジアのシリコンバレー」「世界最先端都市」――最近、深圳に冠せられる形容詞は多い。だが今回、香港に隣接する人口1200万の経済特区を訪れてみると、彼らの欲望のパワーとエネルギーが創出した世界は、そんな表現さえ陳腐に思えてくるほど強烈だった。 深圳中心部の福田区の一角を占める「華
5月末に、中国の北京に出張してきた。その用件の中身はもうすぐ発表できると思うんだけど、それとは別に、北京の街の風景がまったく変わる出来事が起こっていたから書いておく。 まずは写真を見てほしい。 誇張ではなく、街中がこんな感じなのである。カラフルな「放置自転車」の数々。これは、どこでも借りて、どこでも乗り捨てられる、レンタル自転車なのだ。 自転車を使いたければスマホのアプリから解錠を行う。自転車に乗って、目的地について、カギをかけると利用終了。時間に応じた料金がチャージされる。料金は業者によってまちまちだが、1時間あたり10円から20円くらい。値段も安いし、どこで乗り捨ててもいいのは、圧倒的に便利だ。 このくらいの料金と使いやすさだと、駅から会社までとか、ちょっとお昼に行くときに、買い物に行くときに、と言った感じで、大げさでなくライフスタイルがまったく変わる。若者だけでなく、地元のおじさんお
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