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ブックマーク / rootport.hateblo.jp (14)

  • 私たちがネットで失ったもの/YouTuberが必要とされるわけ - デマこい!

    「2.5%だってさ」 居酒屋で鍋をつついていた。大手メーカーで企画開発をしている彼は、どこか投げやりな口調だった。 「何が?」 「イノベーターと呼ばれる人の割合だよ」 「ああ、『イノベーター理論』の」 マーケティング理論の1つだ。新製品を世に出すと、まずは「新しいもの好き」な消費者が飛びつく。彼らを〈イノベーター〉と呼び、全消費者の2.5%だと言われている。 「だけど、これって多すぎると思わないか」彼はビールジョッキを置いた。「たとえば潜在的に100万人の需要が見込める市場に向けた製品なら、最低でも2万5000人は買うことになるだろ」 「単価4,000円の製品なら、それだけで1億円の売上だよね」 「どう考えても楽観的すぎる。モノを作って、定常的なプロモーションをするだけで、そんなにたくさんの消費者が飛びつくなんて……今の日ではありえないよ」 わずか10年前と比べても、モノを売りづらくなっ

    私たちがネットで失ったもの/YouTuberが必要とされるわけ - デマこい!
  • 文章を「書ける人」と「書けない人」のちがい - デマこい!

    文章を書くという仕事は、ゼロを1にする作業だと思われがちだ。 小説や脚ゲームシナリオなどの創造的な文章ならばなおさらだ。しかし実際には、文章を書くというのは100を1にする作業だ。文章を書けるかどうかは、このことに気づけるかどうかだと思う。作家にせよ、ジャーナリストにせよ、それこそアルファブロガーに至るまで、きちんとした文章を書ける人はみんなこのことに気づいている。 狼と香辛料 (電撃文庫) 作者: 支倉凍砂,文倉十出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2006/02メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 471回この商品を含むブログ (745件) を見る 『狼と香辛料』を書くにあたり、著者の支倉凍砂はかなりの量の文献を読み込んでいたらしい。ライトノベルは、青少年向けの「軽い小説」と見なされることが多い。しかし、そのライトノベルでさえ、メガヒットの裏側にはきちんとした情報収

    文章を「書ける人」と「書けない人」のちがい - デマこい!
    yuki_2021
    yuki_2021 2019/07/15
    なるほどな。圧倒的なインプットが無ければ人を感心させる様なアウトプットは出来ない。経験を切り売りするのは最終手段。
  • 自分の好きなものを相手にも好きになってもらう方法 - デマこい!

    こんなツイートを見かけた。 にわか女オタに「好きなアニメ何〜?」って聞かれたからレベルを合わせて、「有名なのだと化物語やラブライブとかですね」って言ったら「あーなんだ、結構にわかなんだねw、steins;gateって知ってる?見た方がいいよー、あと進撃の巨人もオススメ」とか言われてクソブチ切れてる 指切りげんマン@Qwerty_0302 この状況がなぜムカつのかといえば、自分がにわかだと思っている相手から、逆ににわかだねと言われたからだ。格下だと思っている相手から煽られれば、誰だって腹が立つ。ごく自然な心理だ。 しかし、である。 もしも相手に合わせて好きでもないものを「好き」と言っているなら、それはそれでおかしい。 自分の嗜好を隠すのは、「自分の好きなものを相手にも好きになってもらうスキル」が足りない証拠だ。その最たるものは「隠れオタク」なる人たちだろう。アニメが好きだと言ったらドン引きさ

    自分の好きなものを相手にも好きになってもらう方法 - デマこい!
  • 誰があなたの作品にカネを払うのか - デマこい!

    ニコニコ動画やPixivの成功だけを見て、「クリエイターへの門戸が開かれた!」「みんながモノ作りでカネを稼げるようになった!」と喜ぶのは早計だ。これらCGMが社会全体・経済全体から見てどのような位置にあるのかを考察したほうがいい。近視眼的に見ては全体を見誤る。 CGMとはConsumer Generated Mediaの略で、ユーザーの製作したコンテンツを「売り」にするメディアのことだ。たとえばべログやクックパッドは典型的なCGMだと言えるし、Amazonのレビュー機能はCGMだ。当然、ニコニコ動画やPixivCGMに含まれる。 そもそもCGMには、ハイ・クリエティヴィティが求められるものと、そうでないものがある。べログや価格.comなどは、あまりクリエティヴィティを求めないメディアだ。一方、絵を描いたり音楽を作ったり、それを動画にしたり……。ニコ動やPixivのユーザーは高いクリエ

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  • 新入社員に送る、社畜にならないための4つの習慣。 - デマこい!

    社会人になると「やるべきこと」に忙殺されて、「やりたいこと」ができなくなる。その状況が3ヶ月間ほど続くと、立派な社畜ができあがる。自分の「やりたいこと」が何だったのか、分からなくなるからだ。会社からの要求を自己の欲求と同一化せざるをえなくなり、サービス残業もいとわない企業奴隷が育つ。 社畜にならない秘訣は、タスクを効率よく終わらせることだ。「やるべきこと」をおろそかにせず「やりたいこと」もやりとげる。それができれば、あなたは自分を見失わず、来のあなたのままでいられるだろう。 企業に使い潰される労働者になるな。自由な個人であれ。 自由を失わないために身につけるべき4つの習慣を紹介したい。 1.「やりたいこと」「やるべきこと」をぜんぶ書き出せ。 自分の学生時代をふり返ると、思いつくままに「やりたいこと」をやっていた。サークルを運営したり、インカレ活動にいそしんだり、バイトに精を出したり──。

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  • だから、みんなブログ書こうぜ。 - デマこい!

    ※この記事は移転先ブログ「デマこい!」に転載済みです。 たとえば金曜日の夜、いつものように残業を終えて帰ろうとしたら、上司に呼び止められたとする。 「おい、○○くん。ちょっと一杯つきあえよ」 もちろん、あなたに断る権利はない。くたびれたスーツの中年男と一緒に、安っぽい居酒屋に連れ込まれる。そしてビールの泡を舐めながら、上司はとうとうと語り始めるのだ。 「いいか、俺が若いころにはなぁ…」 「いいか、人生ってのはなぁ…」 この上司は、たぶんブログを書いていない。 たとえば週末、異業種交流会に参加したとする。やたらと声の大きな若い男がいて、自慢話を披露していたとする。たしかに有能な人物なのだろう。自分の成功体験をとうとうと語りながら、「だから僕はこう思うんですよ……」と気の利いた格言を口にする。 「あ、それって『■■■』ってに書いてあった言葉ですよね! 私もその読みました!」 あなたが言うと

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  • pixivが絵師を増やしたのではない。 - デマこい!

    pixivやニコニコ動画は市井の才能を発掘し、多くの人にクリエイターとしてデビューする機会を与えた。高品質なイラスト音楽・映像が、今この瞬間も生み出されている。これは技術革新が雇用を生み出した例として、肯定的な文脈で語られることが多い。 しかし、技術革新だけで、この現象を説明できるのだろうか。 もしも当にクリエイターの人口が増えているとして、pixivやニコニコ動画だけの恩恵と言えるのだろうか。 つい1年ほど前には、ソーシャルゲームイラストが安すぎるというニュースが話題になった。ごく少数の「勝ち組」は別として、Afterニコニコ動画の時代に一気に増えたクリエイターたちは総じて収入が少ないらしい。しかし、それでもクリエイターの道を志す経済的な理由があるはずだ。 グローバル化にともない日の労働者の賃金は減少を続けている。この所得低下によって、労働者たちは資集約的な仕事から離れるように

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  • どうして性を売るのはダメなの? - デマこい!

    「なぜ性を売ってはいけないのか?」という設問は、「職業選択の自由はどこまで認められるのか?」と言い換えられる。さらに突き詰めれば「個人の自由な選択はどこまで肯定されうるか」が問われている。少なくとも日には「殺し屋」という職業を選択する自由はない。個人の自由は場合によっては制限される。 では性産業は、「殺し屋」のような制限されるべき職業だろうか。 それとも普通のサラリーマンと変わらない、個人の自由な選択にゆだねられるべきものだろうか。 ◆ 私たちの「自由な選択」が制限されるケースは、およそ3つのパターンに大別できる。 1つは「他人の権利を侵害するとき」 もう1つは「制限したほうが人のためになるとき」 そして最後の1つは「人が自由な選択だと思っているだけで、実際には違うとき」だ。 1.他人の権利を侵害するとき 私たちには人を殺す自由が許されていないし、他人のモノを盗んだり壊したりする自由

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  • 冷蔵庫に入るのは、どれほど重たい罪なのか。 - デマこい!

    愚かな若者の炎上事件が続いている。 冷蔵庫に入った若者を、たくさんの人が叩いている。そういう人々は自分を正義だと信じて疑わない。「そこまで目くじらを立てなくても……」と口を挟もうものなら、「お前はあいつを擁護するのか!」と息巻く。「お前もあの若者と同じように不道徳なヤツなんだな!」とレッテルを貼る。そして、自由であるべきはずのインターネットを、どんどん息苦しい世界にしていく。 佐々木俊尚さんのコンビニ冷蔵庫議論まとめ http://togetter.com/li/558574 上記のまとめで、佐々木さんは「冷蔵庫に入ること」を「良い」とは言っていない。不道徳な行為であることを認めたうえで、制裁が行き過ぎていると指摘している。この点をハッキリさせないと議論にならない。 ロシアのことわざに、「すずめを撃つのに大砲を使うべきではない」という言葉がある。法学の「比例原則」の説明によく使われることわ

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  • 映画脚本とゲームシナリオのちがい - デマこい!

    映画ゲームシナリオのいちばんの違いは、ランダム・エンカウントを認めるかどうかだと思う。 ゲームは、映画小説、マンガとは違う。シナリオ上の違いをあげればキリがないが、しかし、いちばん大きな違いは、ランダムで生じるエピソードに対する許容度ではないだろうか。 ◆ 最近では、ゲームの「映画化」が進んでいる。 華麗なグラフィック、快適な音響、深みのあるストーリー。ハイエンドなゲームは、もはや映画を凌駕するほど魅力的な映像体験を提供するようになった。私はCoD4 modern warfareを初めてクリアしたとき、「ああ、ゲーム映画を超えたんだな」と思わずつぶやいた。 しかし、ゲーム映画は似て非なるものだ。 超えるも何も、まったく別のコンテンツだ。 ゲームでは、面白さを提供するために、しばしばリアリティが犠牲にされる。 たとえば『バイオハザード』ではハーブをうと体力が回復するが、ぶっちゃ

    映画脚本とゲームシナリオのちがい - デマこい!
  • そんなに稼いでどうすんの?/ベンチャーマインドをアップデートする - デマこい!

    私たちが生き続けるために「ベンチャーマインド」は欠かせない。 私たち人類の生存環境は、刻一刻と変化を続けている。マクロな視点では、人口動態、気候変動、国際政治の影響を受ける。ミクロな視点では、毎日のように新技術を用いたサービスが公開され、消費者の流行は日々変化を続けている。私たちは変化の中を生きている。 変化する環境のなかで生き残るのは、もっとも強いものではなく、もっとも賢いものでもない。 もっとも変化に適応的なものが生き残る。 これはヒトの生活のあらゆるレベルに普遍的な原則だ。家族、地域社会、企業、国家、そして種としての人類。どのレベルにおいても、生き残るのは変化に適応的なものだけだ。古い慣習や常識を打ち破ろうとする心 ── ベンチャーマインド ── がなければ、あらゆる組織は崩壊し、あらゆる社会は衰退する。私たちが社会を継承し、生き続けるために、「ベンチャーマインド」は必要不可欠だ。

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  • 「低学歴」って言うな。 - デマこい!

    酔っていた。 笑いながら、言った。 「……ほら、私ってバカだから!」 彼はビールのグラスを置いた。 「バカだから?」グラスのなかで、茶色いスタウトの泡が咲く。「バカだから、だって?」 いつものアイリッシュパブで、いつもの仲間と飲んでいた。フィッシュ&チップスに伸ばしかけた手をひっこめて、私は口ごもる。 「いや……えっと、その……」 まずい謙遜を言ってしまったな、と反省しつつ、酸っぱいスタウトを舐めた。 彼は高卒で、私は大卒だった。 彼は非正規雇用で、当時の私は正社員だった。 ◆ あらゆる差別は、「記号化」と「レッテル貼り」から始まる。 記号化されたイメージから、ある人物を憶測で判断すること。黒人は、犯罪をためらわないだろう。女郎は、淫らで卑猥な性格をしているだろう。そんな一般的なイメージを押し付けて、個性から目を逸らすこと。そこから、あらゆる差別が始まる。 たとえば、黒人のモラルが低いと信

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  • 自分を論理的だと思っている人へ/論理的思考は魔法の杖ではないって話 - デマこい!

    ここ数年、「論理的思考」がバズワードになっている。 論理的思考を磨かなければと誰もが強迫観念にかられ、今では「ロジカルな人」が最高の褒め言葉だ。40年前のサラリーマンが「モーレツ」であることを誇りに思い、10年前のビジネスマンがチーズはどこに消えたのか頭を悩ませていたように、現在の日では「論理的思考」が尊ばれている。まるで、魔法の杖のように。 論理的思考さえ身につければ何もかも解決できる。あらゆる失敗の原因はロジカル・シンキングの不足にある。そんな「論理的思考万能説」が、今の日には蔓延している。こうした万能説を唱えること自体が論理的思考の不足なのだが、そのことに気づかない人も多いようだ。「論理的思考」への絶対の信頼は、もはや信仰に近い。 たしかに論理的思考は便利だ。しかし、万能ではない。 そこで今回は、論理的思考へのよくある誤解を4つ取り上げたい。論理的思考に何ができて、何ができないの

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  • なぜデモは反社会的なのか/クチばかりで行動しない人たち - デマこい!

    「なぜ日の若者はデモをしないのか」という考察をたくさんの人がしている。いわく、学校教育と受験戦争で去勢されてしまっているから、とか。デモを先導しているのが反社会的勢力だから、とか。これらの指摘には一片の真実があるものの、質を見抜けていない。つーか、みんな難しく考えすぎ。 日の若者がデモをしない理由は、もっとずっとシンプル:みんなの興味がないからだ。 たとえば若者のテレビ離れの原因は、魅力的な番組がないからだ。小学校の情報教育のせいではないし、テレビ局が反社会的勢力に乗っ取られているからでもない。視聴者の嗜好をつかめる番組が減っているからにすぎない。 デモも同じだ。社会・経済・政治。これらのトピックに興味を引かれる人間は少ない。若者に限らず、圧倒的多数の人が「できれば考えたくないなぁ」と思っている。野球の結果と芸能人のスキャンダルだけを考えて生きていきたいと願っている。毎朝ニュースを読

    なぜデモは反社会的なのか/クチばかりで行動しない人たち - デマこい!
    yuki_2021
    yuki_2021 2011/10/24
    はてな民の精神分析が面白い。
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