全米各地でアジア系へのヘイト・クライムが吹き荒れている。「中国人がアメリカに新型コロナウイルスを持ち込んだ」として憎悪の対象になっているのだ。 「中国に帰れ!」「ファッキン・チャイニーズ!」といった罵詈雑言を浴びせられたケース、建物の壁にそうした言葉を書き殴られたケース、同内容をチラシにしてばら撒かれたケース、さらに殴る蹴るといった暴行を加えられ、負傷したケースもある。 ウイルスは中国の武漢から拡散したとして中国人、中国系アメリカ人が対象となっているが、外観で見分けがつくはずは無く、韓国系、日系、フィリピン系など、どのアジア系も等しく被害を受けている。 3月末の時点でFBIはアジア系へのヘイト・クライム増加の警告を発している。 4月には3人のアジア系上院議員、カマラ・ハリス(両親がインドとジャマイカからの移民)、タミー・ダックワース(タイ出身)、メイジー・ヒロノ(日本出身)が、アジア系アメ