以前、このブログで、「貧困ポルノ」問題というテーマで、アリス・ゴフマンとマシュー・デスモンドという二人の社会学者の、話題になっている著作を取り上げた。 その中で、エスノグラフィーが、実際に社会政策などを通じて社会を良くすることを志向せず、人の不幸をおもしろおかしく書いているだけでは「貧困ポルノ」と呼ばれても仕方ない、ということを書いた。 アメリカを代表するエスノグラファーで、アメリカ社会学会や国際社会学会の会長だったUCバークレーのマイケル・ビュラウォイが、最近の論文でこれに似た問題を深掘りしている。 初期シカゴ学派の手書き賃金地図 記述派の台頭 アリス・ゴフマンやマシュー・デスモンドに共通する、最近の流行の一つに、社会科学が長い間関わってきた大きな理論化を嫌い、「社会学は地道な観察と記述だけでいいのだ」という流れがあるように感じる。 社会科学者の仕事には、記述・解釈・説明・などの要素があ
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