2016年9月、3年余りにわたる日銀の量的・質的金融緩和やマイナス金利政策などの「総括的検証」が金融政策決定会合に示された。2カ月近くをかけ、経済モデルなどを総動員して分析した力作だ。日銀スタッフがこうした場で発揮する能力の高さには感心する。まず、異次元緩和は人々が予想する物価上昇率を押し上げ、名目金利を下げる効果があったと記した。実質金利の低下で経済・物価が好転し、デフレでない状況になった。
こちら。PDFになります。 反緊縮のマクロ経済政策諸理論とその総合 これ、「MMT論」というわけではないのですが、松尾はレイのMMT入門の解説(?)を担当されるとことで。 それにしては、見逃せない、どうみても根本的なMMTへの誤解があるので簡単に。 下の引用で、太字にしてアンダーラインを引いたところ。 19 3 3 貨幣供給の内生・外生は論点か? さて一般に,広い意味で主流派経済学に属するニューケインジアンと,MMTや信用創造廃 止派との違いとして最も意識されているのは,貨幣供給について外生説に立つか内生説に立つ かであろう。ニューケインジアンは,やはり主流派の入門マクロ教科書の IS LM 図式に典型 的に見られる外生的貨幣供給説に立っているとして,MMTや信用創造廃止派からしばしば批 判される。MMTや信用創造廃止派の方は,内生的貨幣供給説に立つと自称している。簡単に 言って,外生説は
まず、ケルトン女史を含むMMTの言っていることを整理しましょう。 1. 中央銀行の最大の目的は、柔軟に流動性(準備預金)を供給することで 金融システムを安定させること。そのためには中央政府(財務省)との 密接な連携が欠かせなく、実質的に一体として行動している。 金利や所要準備率の決定など、中央銀行が独立して決定している 事柄も多いが、これらはすべて金融システムが安定していて 初めて意味があることなのであり、日常業務レベルで 両者が一体行動をとっていることが前提になっている。 そこで中央銀行と財務省を連結して考えると、 政府預金は相殺消去される一方で、ベースマネーが 中央連結政府の債務になる。これはつまり、政府は 支出に際して常に新しいベースマネーを発行している、 ということであり、租税や社会保険料金の徴収には 政府の財源を確保する、という意味はなく、単にベースマネーとして 過去の発行された
[東京 8日 ロイター] - MMT(Modern Monetary Theory、現代金融理論)が、注目を集めている。独自の通貨を持つ国の政府は、通貨を限度なく発行できるため、デフォルト(債務不履行)に陥ることはなく、政府債務残高がどれだけ増加しても問題はない、という考えだ。米国では、激しい論争を巻き起こしているが、財政が膨張しながら低金利にとどまる日本は理想の地なのか──。金融緩和策に限界論が出る中で支持が広がるか、市場の関心も高い。 3月7日、MMT(Modern Monetary Theory、現代金融理論)が、注目を集めている。独自の通貨を持つ国の政府は、通貨を限度なく発行できるため、デフォルト(債務不履行)に陥ることはなく、政府債務残高がどれだけ増加しても問題はない、という考えだ。写真はスペインのセビリアで2014年11月撮影(2019年 ロイター/Marcelo Del Po
もともと日銀って 国債(財務省短期証券)の売り買いが仕事みたいなもんだから。。。 国債を買って金融緩和をしている、 というのは、まあ、その通りなんだけれど、 でも金融緩和をしなければ、 国債を買わない、というわけでもないんですよ。 と、いうのは、 たとえば、日本では法人税の集中する 5月とか、源泉税が徴収される7月や2月に 国庫金が大量に政府預金に振替えられるんです。 (24年の場合、こうした月は 毎週連続して10~12兆円ベースの入超。) その結果、インターバンク市場では ベースマネーが不足する。 だから、その都度、日銀が 国債を購入して、大量にベースマネーを 市場に供給している。日銀が何もしなければ コールレートが急上昇して 送金振替え作業などができないことになりかねなくなる。 わかりますかね?日銀は 政府が国債を発行しやすくするため 買い介入をしているわけではないんですよ。と、いうか
最近、勝間和代さん関係で何冊かデフレ問題やリフレ政策についての本が発売されています。僕も一通り読んでみたのですが、どれも分かりやすく、この問題に対する入門書として良いと思います。 日本経済復活 一番かんたんな方法 (光文社新書 443) 作者: 勝間和代,宮崎哲弥,飯田泰之出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/02/17メディア: 新書購入: 5人 クリック: 405回この商品を含むブログ (52件) を見るデフレと円高の何が「悪」か (光文社新書) 作者: 上念司出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/01/16メディア: 新書購入: 5人 クリック: 344回この商品を含むブログ (55件) を見る自分をデフレ化しない方法 (文春新書) 作者: 勝間和代出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/02/19メディア: 新書購入: 1人 クリック: 153回この商品を含
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