よく見かける光景ですが…。 道路法に根拠あり 「道路上に段差解消用のステップ等を置かないでください」 西東京市が2023年12月頭、市のウェブサイトでこう注意喚起しました。段差解消用のステップとは、自宅車庫と道路との出入りをしやすくするために置かれた、傾斜のついたステップのこと。街なかでよく見かける光景かもしれません。しかし、ステップの設置は道路法第43条で禁止されています。条文は以下の通りです。 拡大画像 段差解消用ステップ(画像:西東京市)。 「みだりに道路を損傷し、又は汚損すること。」 「みだりに道路に土石、竹木等の物件をたい積し、その他道路の構造又は交通に支障を及ぼすおそれのある行為をすること。」 さらに第76条にも、以下の規定があります。 「何人も、交通の妨害となるような方法で物件をみだりに道路に置いてはならない。」 つまりステップは「土石、竹木等の物件」に該当し、その設置は「道
アメリカ空軍の横田基地が定期的に行っている航空安全会議が、新型コロナの影響で4年ぶりに開催されました。一般的にはほとんど知られていないミーティングですが、一体どんなことを行っているのでしょうか。 関係者の相互理解を深める定例会 2023年11月2日、在日米軍の横田基地で航空安全会議が開催されました。この会議は関東平野の上空に広がる、通称「横田空域」と呼ばれるレーダー管制空域を運用する横田基地が定期的に開いている関係者ミーティングです 第1回は今から14年ほど前、アメリカ空軍第374空輸航空団が主催して2009年に行われました。その後2年ごとに開催されてきましたが、2021年は新型コロナにより中止となったことから、今回は4年ぶりの開催となりました。今年は関東平野を飛行する自家用機パイロットや東京消防庁の運航関係者など80名が参加しました。 拡大画像 アメリカ空軍横田基地の管制塔の中。普段は絶
みなさんは、東京都の西部――たとえば世田谷区や中野区、杉並区、練馬区、武蔵野市などの上空が、「日本のものではない」ということをご存じですか? 「なにをバカなことを……」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。 しかし、これらは複数の公文書によって裏付けられた、疑いようのない事実なのです。 北朝鮮ミサイルの脅威が迫るいまこそ、考えておきたい「日本の空」の真実とは?『知ってはいけない――隠された日本支配の構造』の著者・矢部宏治氏による論考。 とんでもない歪みの正体 おかしい。不思議だ。どう考えても普通の国ではない。みなさんは、ご自分が暮らす「戦後日本」という国について、そう思ったことはないでしょうか。 おそらくどんな人でも、一度はそう思ったことがあるはずです。アメリカ、中国に次ぐ世界第3位の経済大国であり、治安のよさや文化水準の高さなど、誇るべき点もたしかに多い私たちの国、日本。しかしその
ここのところ、私の中でスマッシュヒットを連発している「スルガ株式会社」というメーカー。セリアだけでなく、ダイソー、キャンドゥ、ワッツなど、100円ショップで商品をよく見るようになりました。正確に言うと、おそらく以前から存在したはずなのですが、私の心がときめく商品が発売されるようになったのがここ数年というところだと思います。 「いったい、どんな会社なんだろう?」 そう思ってネットで調べてみるも、ホームページすら見当たりません。それで、意地になって調べ続けたら、「あ゛ーーーっ!」と叫ぶ事実に直面したのです。 ※この記事は2022年10月14日時点の情報に基づいています
JRの品川~横浜間は東海道線でも横須賀線でも移動できます。しかし後者は、川崎駅を通らない代わりに武蔵小杉方面へ迂回します。なぜ東海道線のように最短経路を通らないのでしょうか。 3km長くて6分余計にかかる 地図を眺めていると、品川~横浜間でJR横須賀線が遠回りしていることに気づきます。JR東海道線が川崎駅(川崎市幸区)を経由し最短経路で横浜駅へ向かうのに対し、横須賀線は品川駅から西へ進路をとり、武蔵小杉駅(同・中原区)を経由するのです。下り方面、大船駅(神奈川県鎌倉市)から並走してきた東海道線の視点で見ると、鶴見駅(横浜市鶴見区)で別れ品川駅で再び合流する形です。なぜ、東海道線のように最短経路をとらないのでしょうか。 とはいえ1980(昭和55)年10月まで横須賀線は、東京~大船間で東海道線の線路を走行していました。特に東京~横浜間は停車駅も同じ。現在の視点では意外かもしれませんが、川崎駅
女子会を開催するフリースペースとして、あるいは喫茶店代わりにリモートワークを行う……。近年、ラブホテルの利用シーンが多様化していることはご存じのとおりだろう。そのため、かつての淫猥な印象は薄れつつあるものの、当然ながら男女の情念が渦巻く場所。時には想像の斜め上をいく出来事も起こるようだ。ラブホテルで長年、受付の仕事をしている佐川晴子さん(仮名・43歳)は数え切れないぐらいの客を見てきたというが、そのなかでも特に印象に残っているエピソードを語ってくれた。 「もう10年以上前のことだと思います。受付の仕事をしていると、いろんなクレームが入るんですけど、あるお客さんが来るようになってから、騒音の苦情が多く入るようになったんです。『隣から暴れているようなものすごい音がする』とか『ドスの効いた怒鳴り声が聞こえてきて不快だった』という内容で」 だが、そのクレームには奇妙に思うことがあった。 「てっきり
鉄道の駅でよく見かけたのに、最近は目にする機会がめっきり減ったものとして、喫煙所や水飲み場、伝言板などがあります。世相を反映して消滅していったものたちですが、中には思わぬ形で復活した例もあります。 時代の流れの中で姿を消す喫煙所や水飲み場 かつては鉄道の駅で見かけたものの、最近、特に都市部ではめっきり見られなくなったものがいくつかあります。 たとえば喫煙所や灰皿は、2002(平成14)年に施行された健康増進法などに基づきJRや大手私鉄が行った禁煙化で、新幹線を除く都市部の駅から姿を消しました。かつてはホーム上で「喫煙所を除いて禁煙」といった放送もなされていましたが、そのスペースは現在、待合室として活用されているケースも多くあります。 拡大画像 近鉄名古屋線・三岐鉄道三岐線の近鉄富田駅構内に置かれていた灰皿。2019年に駅構内は終日禁煙となっている(2018年7月、伊藤真悟撮影)。 同じく駅
軽自動車とは黄色ナンバープレートが一般的です。しかし、軽自動車でも白地のナンバープレートを取得する方法がないわけではありません。 今は必ず黄色でという訳ではない? 軽自動車の乗用車ナンバープレートといえば黄色地が一般的です。しかし、実は必ずしも「黄色でなければいけないという」ルールはないのです。 拡大画像 軽自動車ナンバープレートのイメージ(画像:写真AC)。 軽自動車のプレートが黄色に色分けされた1975年ごろの軽自動車は、高速道路での制限速度が普通車より20km/h遅い、80km/hでした。そのため、速度の遅い軽自動車をひと目で認証できるように、プレートを黄色にしていたのですが、軽自動車も2000年の法改正で100km/hとなりました。 他方、高速道路料金はいまも、普通車と軽自動車で異なります。しかしこれも、色以外でも見分ける方法があるうえ、ETCも普及していきます。軽自動車を視認して
今なお根強い人気を持つ家庭用ゲーム機の元祖『スーパーファミコン』。レトロゲームとしても名高いスーファミですが、ハードの本体の裏側に「謎の端子」が存在したのはご存知でしょうか? 本記事ではこの端子を利用した、幻の周辺機器を振り返ります。 1990年に任天堂から発売されたゲーム機「スーパーファミコン」は、「スーファミ」の愛称で親しまれ、『スーパーマリオワールド』や『スーパーマリオカート』をはじめ、さまざまな名作が産声をあげました。 「スーファミ」の性能は、1983年発売の「ファミリーコンピュータ」から大きな進化を遂げ、グラフィックやサウンドなどでさまざまな新機能が搭載されました。たくさんの人がスーファミでゲームを楽しんだと思いますが、この本体の底面に「謎の端子」があることに気がついた方は、それほど多くないのではないでしょうか。 実はこの端子、スーファミの専用周辺機器である「サテラビュー(Sat
楽天モバイルが独自のプラチナバンドをようやく獲得 2023年10月23日、総務省は楽天モバイルに対して700MHz帯の周波数帯を割り当てると発表した。 700MHz帯は、通信業界的には「プラチナバンド」と呼ばれている。街中にアンテナを建てた場合、ビルの中によく浸透するため、建物の中心部でもスマートフォンがつながりやすくなる。 また、よく飛ぶ電波でもあるため、郊外であれば、少ないアンテナで広いエリアをカバーすることが可能だ。 楽天モバイルはこれまで4Gにおいては1.7GHz帯しかもっておらず、繁華街やビル内などはつながりにくいとされていた。そのため、KDDIと契約し、ローミングというかたちで、楽天モバイルユーザーはKDDIが持つプラチナバンドに接続していたのだ。 もちろん、楽天モバイルはKDDIに対して、接続料を支払う必要がある。この金額が年間、数百億円規模であったため、楽天モバイルはいつま
2025年4月に新京成電鉄が京成電鉄へ吸収合併されることになりました。社名も運行する車両も似ている両者の違いとは何でしょうか。歴史をひも解くと、設立時から強い結びつきを持っていたことが分かります。 新京成、79年の歴史に幕 松戸~京成津田沼間の新京成線を運行する新京成電鉄は、2025年4月に京成電鉄へ吸収合併されます。社名に「新」を冠する新京成電鉄は、京成電鉄と何が違うのでしょうか。 拡大画像 2019年12月にデビューした新京成電鉄の新型80000形電車(2019年12月、大藤碩哉撮影)。 そもそも京成電鉄は、成田山新勝寺(千葉県成田市)への参詣客を輸送するために、1909(明治42)年に設立されました。一方の新京成電鉄は、旧陸軍鉄道連隊が演習に使用した線路を京成電鉄が買い上げ、運行を担う新会社として別途設立されたのが始まりです。1946(昭和21)年のことでした。 今でこそ、京成電鉄は
パートナーと心ゆくまで2人っきりの時間を楽しむことができるラブホテル。ほとんどのホテルでは入り口の自動ドアが開いた瞬間から外に出るまで、誰にも会わずに過ごすことができる。 フロントは無人、チェックアウトも室内でできる場所が増えた。ホテル内ではスタッフを見かけることはほとんどない。それでいて館内は常に清潔で、空いた客室はどんどん掃除されていく。場所によっては思い切り清掃員のおばさんとすれ違うこともあるが、なんだかロボットが自動でホテルを回しているように思ってしまうこともある。 満室で大盛況な土曜の夜でも、清掃員の気配を感じることのないラブホテル。その裏側では一体どのようなことが起きているのだろうか? 実際にラブホテルの清掃員としてアルバイトをしていた経験があるという男性・松田さん(仮名・20代)に当時の出来事を赤裸々に語ってもらった。 ラブホテルという淫靡な空間を謳歌しているのはなにもお客だ
東洋一の歓楽街とも言われる歌舞伎町。その中心地とも言えるTOHOビルや歌舞伎町タワーを超えた、ホストクラブをはじめ夜の店が乱立する一角のラブホテルで、スタッフとして働いていた杉山春樹さん(仮名・30代)。 そこは歌舞伎町ではかなりの格安店で、1番リーズナブルだと「休憩4000円前後・祝前日でも宿泊1万円以内」で借りられる部屋もあった。ただそのぶん「変わった客も多かった」と杉山さんは振り返る。 前回の記事に引き続き、欲望渦めく街だからこそ見えてきた、様々な痴情のもつれや、理解し難い迷惑客に遭遇してきた体験を明かす。 杉山さんが勤務しているラブホテルは、格安なうえ、ポイントカードがあった。「年間10回以上利用すると次回から10%オフ・20回以上だと12%オフ」といったように、宿泊した回数によって特典が変わるシステムだった。 その最高ランクが「年間60回以上で20%オフ」というものだったが、杉山
リーズナブルだと感じるサービス提供の裏側には、店や企業の努力が隠されていることが少なくない。そして、「想像以上にギリギリの経営をしているところも多いため、マナーを守って楽しんでほしい」と怒りを滲ませるのは、飯田一義さん(仮名・36歳)。 飯田さんはリーズナブルな価格がウリのビジネスホテルで、従業員として働いている。常連客から稀に、「コロナ禍は大変だったね」と声を掛けられることもあるというが、「実はここだけの話、コロナよりも大変で心が折れるのが、迷惑客への対応です」と話してくれた。 「ほとんどの人が問題のないレベルで宿泊してくれますが、なかには驚くほど迷惑なお客様もいらっしゃいます。少し過去の話にはなりますが、ベッドメイクのスタッフから連絡が入り部屋へ行くと、枕やシーツの全面がベットベトになっていたことがありました」 思わずニオイを嗅いでみたが、無臭。色が透明で、いたるところに使用済みティッ
東京メトロの千代田線で長く主力形式として活躍し、小田急やJR東日本の路線にも日常的に乗り入れていた6000系。 惜しまれつつ2018年に運行を終了しましたが、保存車が残っているほか、インドネシアで今も多数の編成が活躍を続けています。 そんな6000系ですが、編成ごとの違いがあまりにも多く、乗り入れてくる他社の車両でありながら、小田急ファンを楽しませてくれました。 353両も造られながら、なぜ6000系はバリエーションが豊富な車両となったのでしょうか。 豊富だった6000系のバリエーション千代田線の主となる6000系が登場したのは、1968年のことでした。 小田急に先代の5000形が登場したのは1969年のことで、6000系がいかに時代を先取りしていたのかが分かります。 試作車を2本造った6000系は、1970年より量産車の製造へと移行し、1990年まで増備が続けられます。 小田急に乗り入れ
EV(電気自動車)には大量のリチウムイオン電池が搭載されています。そのため車両火災になると、エンジン車とは違った問題が発生するという不安があります。では、実際にEVが燃えるとどうなるのでしょうか? 愛媛の消防学校にて行なわれた消火実験の様子をレポートします。 ◆水を使わずに消火する「ファイヤーブランケット」 街中にEVが増えるほどに、心配になってくるのが車両火災です。リチウムイオン電池を登載するEVは、エンジン車とは違った燃え方をするだろうと言われています。しかし、実際のところ、これまで日本でEVの車両火災は、ほとんど発生していませんでした。そのためEV火災への対処法は、日本の消防として、まだ確立されていないというのです。 そんな日本に向けて、新しい消火機材が輸入販売されることになりました。それがノルウェーの「Bridgehill」社の「ファイヤーブランケット」です。輸入販売するのはヨネ株
高速道路の渋滞はヤキモキしますが、多くの場合、流れたかと思うと、すぐに終わってしまいます。それはなぜなのでしょうか。 1台のクルマのブレーキからそれは始まる? 秋の行楽シーズン、高速道路でも休日の渋滞が目立っているようです。事故などではなく自然に長い長い渋滞ができることもありますが、ヤキモキしながら進んでいくと、いつの間にか終わってしまい、明確な始点がハッキリしないことが多いです。 拡大画像 渋滞している道路のイメージ(画像:PAKUTASO)。 NEXCO東日本によると、渋滞原因の約7割は「交通集中」によるものとのこと。渋滞の基準をNEXCO各社は40km/h以下で低速走行、あるいは停止発進を繰り返す車列が1km以上かつ15分以上継続した状態としていますが、大体は混雑時の無意識の減速やブレーキにより発生します。 よく渋滞が多い場所として、「サグ」という名前が挙げられます。現在では本線上で
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