経済産業省は資源価格の高騰を受け、天然ガスの代替エネルギーとして期待される「メタンハイドレート」の日本近海の海底での産出試験に平成21年度から着手する。同省によると日本近海には国内の天然ガス消費量の100年分に相当する大量のメタンハイドレートが存在するしており、成功すれば日本のエネルギー政策に大きな影響を与えそうだ。19日に開催する同省「メタンハイドレート開発実施検討会」で試験計画の内容を説明し、了承を得たい考えだ。計画では30年度までの商業生産を目指す。 メタンハイドレートは、天然ガスの主成分であるメタンを含んだ水の化合物。1立方メートルのメタンハイドレートを分解すると、約160〜170立方メートルのメタンガスを発生させることが可能という。 経産省は、日本近海に1・1兆立方メートルに上るメタンハイドレートが存在すると試算しており、天然ガスの9割以上を輸入に頼る日本にとっては「夢のエネルギ