日産自動車と西日本高速道路は26日、カーナビを利用して高速道路での逆走を防ぐシステムを共同研究すると発表した。お年寄りを中心に全国で年間1千件程度の逆走事故が起きており、死亡事故も多い。「逆走しています」といった音声と画面表示で警告して事故を防ぐ狙いで、2年後の実用化を目指す。 新システムは高速の出入り口やサービスエリア(SA)が近づくと道路の形状を自動分析し、自分の車が分かれ道を誤った方向に進むと瞬時に判別。本線に出る前に停車を促す。日産の純正カーナビを使っている人なら、CDなどでデータを書き換えるだけで使える。 日産の豊増俊一執行役員は「逆走事故の8割程度は防げる」という。ただ、現状では複雑な形の出入り口やカーナビの電波受信状況が悪い場所では誤動作が避けられないという。今後両社が協力し、高速道路側に電波発信装置を取り付けるなどの対策を検討する。