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Scienceとreviewに関するkamei_rioのブックマーク (24)

  • 『クロード・シャノン 情報時代を発明した男 』情報時代の本質とその未来を考えるために - HONZ

    私が中学生だった頃、数学の先生が1と0だけで数を表現する二進法を教えてくれた。この1と0を電流が流れている状態、または切れた状態に対応させると、全ての数を電流のオンオフ組み合わせで表せるという。これを利用したのがコンピュータだと聞いて、私はいたく感動した。 その考え方を世界で初めて提示したのが、書の主人公シャノンである。現代社会に不可欠のパソコン、携帯電話、DVDの全てが、彼なしにはありえなかった。 二進法の最小単位はビットと呼ばれ、文字や画像などの情報はビットの組み合わせで表現できる。情報量の単位としてビットを初めて導入したのがシャノンで、現代のデジタルコンピューターはビットを8個集めた8桁分の巨大情報をバイトという単位で扱う。 書は「情報理論の父」と呼ばれる天才数学者の評伝で、著者はハフィントン・ポスト元編集長などを務めた名うてのジャーナリストである。シャノン以前にも情報という概念

    『クロード・シャノン 情報時代を発明した男 』情報時代の本質とその未来を考えるために - HONZ
    kamei_rio
    kamei_rio 2019/08/28
    情報を確率から定義して理論を構築した偉大なるシャノン様を崇めよめよめよ
  • 神は存在するのか? ホーキング博士が遺作でも強調した「答え」(岡本 亮輔) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

    ホーキング博士の遺作刊行 今月、英国の科学者スティーヴン・ホーキング博士の遺作が出版された。 『大いなる問いへの簡潔な答え(Brief Answers to the Big Questions)』と題されたこのは、生前、博士がさまざまな場面で繰り返し聞かれた質問への答えをまとめたものだ。 は未完のままに博士は亡くなったが、博士の娘や研究者仲間が資料を集め、このほど刊行にこぎつけたという。 ホーキング博士は、優れた理論物理学者としてだけでなく、学生の頃に筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症し、車椅子に乗ってコンピューターの合成音声で話しながら、研究や講演を続けたことでも広く知られている。 何より難解な理論物理学を一般人にも分かりやすく解説する能力は特筆に値する。『ホーキング、宇宙を語る』は世界的ベストセラーになり、1000万部以上が売れた。 その一方、日ではあまり実感がないが、ホーキン

    神は存在するのか? ホーキング博士が遺作でも強調した「答え」(岡本 亮輔) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
    kamei_rio
    kamei_rio 2018/10/22
    "博士は宗教よりも科学の方がより正確で一貫した答えを用意しているのだから、それを受け入れるべきだという" 科学だけじゃ救えない人もいるし、別の領域のものだよなー
  • 書評:核融合研究 錯誤と不正の歴史『Sun in a Bottle』(チャールズ・サイフェ) - Going Faraway

    Sun in a Bottle: The Strange History of Fusion and the Science of Wishful Thinking 作者: Charles Seife出版社/メーカー: Penguin Books発売日: 2008/10/30メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 数年前、ロッキード・マーティン社が、10年以内に小型核融合炉を実用化すると発表したニュースを覚えている人は居るだろうか。当時も、核融合研究の将来性と未来のエネルギー供給に対する、なんとなしの楽観論が広がっていたように思う。どうやら、核融合には私たちの心を捉えて離さない「何か」があるらしい。 書『Sun in a Bottle』は、副題にも表されている通り、核融合研究の失敗史を通して、その「何か」--希望的観測 (wishful thinking) -- が、どんな

    書評:核融合研究 錯誤と不正の歴史『Sun in a Bottle』(チャールズ・サイフェ) - Going Faraway
    kamei_rio
    kamei_rio 2018/06/04
    核融合を安定的に続けてる太陽さんを見習わないと。あれくらい器が大きくないと厳しい
  • 人はどうやって人になったか──『生命進化の偉大なる奇跡』 - 基本読書

    生命進化の偉大なる奇跡 作者: アリスロバーツ,Alice Roberts,斉藤隆央出版社/メーカー: 学研プラス発売日: 2017/10/31メディア: 単行この商品を含むブログを見る書『生命進化の偉大なる奇跡』はイギリスの解剖学者・人類学者であるアリス・ロバーツによる、人類進化の中でも特に解剖学・発生学を中心としたサイエンス・ノンフィクションだ。彼女はBBCで人類進化をテーマとしたいテレビシリーズにも出演していたり、幅広く一般に向けてわかりやすい科学情報の発信を行なっているが、書もその成果のうちの一冊である。 中心となるのは、受精卵という一個の細胞がひとりのヒトへと成長を遂げる"奇跡"としか言いようがない事象の背後にある具体的なプロセスと、どのような歴史の上に我々の手が、足が、肺が、脳が、腰が、形作られてきたのか、それは元を辿ればどんな生物からの遺伝なのか──という生命進化の軌跡

    人はどうやって人になったか──『生命進化の偉大なる奇跡』 - 基本読書
  • 深海展(2017)が充実展示でパワーアップ!凄い展覧会だった!【展覧会感想・レビュー/深海2017】 - あいむあらいぶ

    【2017年7月20日更新】 かるび(@karub_imalive)です。 いよいよ7月の3連休を迎えると、格的な夏休みシーズン到来ですね。毎年、国立科学博物館では、この時期になると子供から大人まで幅広く楽しめる夏休み向けの展覧会が開催されています、今年は、なんと4年ぶりに「深海」展が戻ってきました! その名もズバリ「深海2017」! 前回、特別展「深海」が開催されたのは2013年。ダイオウイカや深海ザメなど、深海に生息する巨大生物をはじめ、珍しい深海動物が大好評でした。2013年7月6日にスタートした展覧会は、8月のお盆頃から一気に人気が加速します。終わってみれば、86日間で合計593,000人を動員し、2013年で国内展覧会入場者数No.1となるなど、プチ「ダイオウイカブーム」を巻き起こしたのでした。 あれから4年。深海探索は、単に生き物を探すだけでなく、東日大震災の真相究明や、新

    深海展(2017)が充実展示でパワーアップ!凄い展覧会だった!【展覧会感想・レビュー/深海2017】 - あいむあらいぶ
  • 動いているコードに触るな『失われてゆく、我々の内なる細菌』

    プログラマの格言に、「動いているコードに触るな」がある。ビジネス環境の変化に合わせ、巨大なシステムを維持・改善していく上で、ほぼ原則といってもいい。 その意味はこうだ。長いこと複雑怪奇な状態なのに、なぜか正しく動いているプログラムに対し、不用意に手を入れると、思いもよらない不具合が出る(これをデグレードという)。一見冗長で、まわりくどく無駄なことやっているようなので、よかれと思って直す。すると、触った部分とは関係なさそうな別の場所・タイミングで、予想外の動作をする。結果、因果が特定できないまま解析が長引くことになる。きちんとリソースを充てて改善するならともかく、「なぜ上手く動いているか」が分からないまま改修するのは、非常にリスキーなのだ。 人体に常在し、ヒトと共進化してきた100兆もの細菌群を「マイクロバイオーム」と呼ぶ。このマイクロバイオームの多様性を描いた書を読むと、抗生物質の濫用に

    動いているコードに触るな『失われてゆく、我々の内なる細菌』
    kamei_rio
    kamei_rio 2016/06/09
    悪玉細菌だけ殺す抗生物質の開発が待たれる(人類には無理っぽいけど
  • 孤独を受け入れるか、それとも外へ探究の旅へ出るか──『五〇億年の孤独:宇宙に生命を探す天文学者たち』 - 基本読書

    五〇億年の孤独:宇宙に生命を探す天文学者たち 作者: リー・ビリングズ,松井信彦出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/03/24メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る太陽系は現代から45億年〜46億年ぐらい前にできたのではないかと想定されている。つまるところ書が五〇億年の孤独(原題もそう)──と題されているのは、4〜5億年ぐらいサバをよんで、キリが良い50億年間人間はこの宇宙で孤独だった! とアピールするためのものかとおもいきや、現状の観測からするとあと5億年もすれば生物のほとんどは死滅してしまう=50億年で文明が滅亡する事実からきている。 滅亡するといっても、太陽が燃え尽きるまでは何十億年もある。だが、地球の内部が冷えると火山活動が低下し、大気中に出てくるCO2が減る。同時に太陽は光が強まっていくから水蒸気が増え岩石が風化し、CO2はさらに減る。その結果

    孤独を受け入れるか、それとも外へ探究の旅へ出るか──『五〇億年の孤独:宇宙に生命を探す天文学者たち』 - 基本読書
    kamei_rio
    kamei_rio 2016/04/06
    "そもそも生物探査に命を賭けているような科学者らはみなどこかmadness" 確かに……
  • 『ダークマターと恐竜絶滅 新理論で宇宙の謎に迫る』 - HONZ

    著者リサ・ランドール博士は、世界的に著名な理論物理学者で、「ワープした余剰次元」という画期的な理論の提唱者の一人として知られている。日へは、2005年に東京大学と京都大学で開催された国際会議に出席のため来訪、2007年と2014年にも東京大学で開催された講演会のために再訪している。 こののテーマは、ダークマター(暗黒物質)、すなわち宇宙の2割以上を満たす見えない謎の物質と、恐竜絶滅との驚くべき関係である。ランドール博士が2013年に共同研究者と共に提唱した最新理論「ダブルディスク・ダークマター」モデル(二重円盤モデル)が正しければ、約6600万年前に恐竜を絶滅させた彗星衝突は、ダークマターの一部が形成する見えない銀河円盤が引き金となって起こった可能性がある。さらに、今から約3000万年後にも、同じような規模の彗星衝突が起こるかもしれないという。一体どのようにして、このような推論に至った

    『ダークマターと恐竜絶滅 新理論で宇宙の謎に迫る』 - HONZ
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    kamei_rio 2016/03/24
    リサ・ランドールのダブルディスク・ダークマター理論によって、銀河の中で局所的に強い力が発生し、現在では考えにくい大きな隕石が……という仮説
  • 巨大生物は偉大なり 『巨大生物解剖図鑑』 - HONZ

    あらためて進化というのは面白いものだと感動した。なにをいまさらではあるが、百聞は一見にしかず。巨大生物の解剖と生理を目の当たりにすると、誰もがそう思わずにいられないだろう。 動物の大型化には、たとえば、キリンの首が長くなるとより多くの餌をべることができるようになるというように、メリットがあるはずだ。しかし、大型化にはメリットだけではなく、何らかの不都合が生じることがほとんどである。だから、大型化においては、大きくなる、というだけでは不十分で、大型化に伴って生じる不都合を補うようなある種の『工夫』も並行して進化しなければならないのだ。 新しいメカニズムの獲得とは逆に、進化には『呪縛』といえるものがある。生物のデザインは、なにもないところから作り出されたものではなく、それ以前のデザインから漸進的に変化してきたものだ。だから、大型化した動物にとっては、どうしてこんなデザインが残っているのかとい

    巨大生物は偉大なり 『巨大生物解剖図鑑』 - HONZ
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    kamei_rio 2016/03/15
    ドーキンス参戦!の効果たるや
  • 全米ベストセラー小説『火星の人』の映画版『オデッセイ』、評価が真っ二つの理由 - 日経トレンディネット

    『エイリアン』(1979年)に『ブレードランナー』(1982年)と、今なお輝きを失わないSF映画の金字塔作品を生み出してきたリドリー・スコット監督。『グラディエーター』(2000年)では作品賞・主演男優賞をはじめ、アカデミー賞5部門に輝くなど数多くの名作映画を撮り続けてきた彼が、主演にマット・デイモンを迎えて作り上げた最新SF大作、『オデッセイ』が公開される。原作はベストセラーになった『火星の人(原題:The Martian)』で、火星にただ1人、取り残されてしまった宇宙飛行士の奇跡の帰還を描いている。 2015年10月2日に封切られた全米では、2016年1月31日時点で興収2億2793万8641ドル(273億5263万円/1ドル120円換算)を達成。これまでのスコット監督の作品中最大のヒット作だった『グラディエーター』(1億8770万5427ドル/225億2465万円)をすでに抜き去るヒ

    全米ベストセラー小説『火星の人』の映画版『オデッセイ』、評価が真っ二つの理由 - 日経トレンディネット
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    kamei_rio 2016/02/06
    "ある意味で“おバカ”かと思うほどスーパーポジティブなのだが" なるほど
  • 進化論ファン・古生物ファン必読の〈生物ミステリー プロ〉シリーズは、世界に誇れるガイドブックだ! - 万来堂日記3rd(仮)

    技術評論社から刊行中の土屋健著〈生物ミステリー プロ〉シリーズが、もうめちゃくちゃ楽しい。 現在既刊は8冊。それぞれこんな感じ。 ①「エディアカラ紀・カンブリア紀の生物」 地球上に登場した「生物」たち! 奇想天外なエディアカラ、バージェス、オルステン動物群! そしてそれらを生み出した「カンブリア爆発」とは!? ②「オルドビス紀・シルル紀の生物」 多様性を増していく生物たちに襲い掛かるオルドビス紀の大量絶滅!そしてウミサソリと三葉虫の時代がやってくる! そしていよいよ植物が上陸開始! ③「デボン紀の生物」 着々と陸上進出を進める植物たちを尻目に、ついに脊椎動物が海洋を握った「大魚類時代」到来! サメvs硬骨魚類の戦いの中、一部の魚類はついに地上を目指す! ④「石炭紀・ペルム紀の生物」 地上で繁栄する植物たちと昆虫たちに囲まれつつ、上陸を格化させる脊椎動物たち! 両生類の繁栄、爬虫類の登場!

    進化論ファン・古生物ファン必読の〈生物ミステリー プロ〉シリーズは、世界に誇れるガイドブックだ! - 万来堂日記3rd(仮)
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    kamei_rio 2016/01/12
    "そしてとうとう空から隕石が落ちてきた!" テンション高い
  • 『見えない巨人 微生物』はスゴ本

    読めば世界を見る目が変わる、一冊で一変するスゴ。 タイトルの「見えない巨人」は絶妙のセンス。肉眼では見えない微生物を、「巨人」と形容するのは変だな? と手に取ったのが運の尽き。「発酵」「病気」「環境」の三つの分野から一気に読ませる面白さと、自分の目を疑う知見にワクワクさせられる。読了したら、きっとタイトルを二度見する。そして大きく納得する。微生物は、生物のなかで最古・最多・最多種で、最速で進化しつづけ、地球生命圏を支え・利用するだけでなく、地球という惑星そのものと共生する、「超個体」の生物だということが、分かる。 ミクロからマクロまで、自由に視点を動かしながら、地球草創期から未来まで、歴史を自在に駆け巡り、マリアナ海溝から宇宙空間を縦横無尽に行き来する。酒やパンといった身近なものから、宇宙からコレラを監視する技術、耐性菌のメカニズムを借用した最先端の遺伝子工学など、興味深い斬り口がたくさ

    『見えない巨人 微生物』はスゴ本
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    kamei_rio 2015/12/22
    宇宙(そら)からコレラをみてみよう
  • 我々は特別な存在か。宇宙的バランス感覚を養う一冊『生命の星の条件を探る』 - HONZ

    生命の星、地球。都会のようなコンクリートジャングルにおいても雑草が茂り、アリたちが闊歩する。足下をふと見れば道路の片隅にコケが生育していて、そのコケの中にはクマムシがいる。朝晩の電車に乗り込めば、無数のホモ・サピエンスと接触する。生物はそこに居て当然。そんな風に私たちは感じてしまう。だが、地球以外の天体に由来する生命体は、現在までまだ見つかっていない。はたして、生命を育んでいる惑星は、この広い宇宙で地球だけなのだろうか。 生命体が棲息する環境がどのようなものかを考えるとき、もっとも参考になるのは、私たちを育んでいるこの地球の環境である。ある惑星が地球と同じような環境であれば、そこには生命体が居てもおかしくない。もちろん、地球型の生命体とはまったく異なるタイプの生命体も、宇宙のどこかにいるかもしれない。だが、そのような生命体はあくまで空想上の産物にすぎず、実際の探査や検出を行なおうにも、その

    我々は特別な存在か。宇宙的バランス感覚を養う一冊『生命の星の条件を探る』 - HONZ
    kamei_rio
    kamei_rio 2015/11/02
    "意外なことに、地球上が水一面で覆われていても、生命にとって不都合な環境になるという" 圧倒的感謝
  • 『ホワット・イフ? 野球のボールを光速で投げたらどうなるか』 - HONZ

    「すべての人間が一カ所に集まってジャンプしたらどうなるか?」など、ふと気になっても、「いや、そんなことはありえない」と、うっちゃってしまうような疑問や、「周期表を現物の元素で作ったらどうなるか?」など、突拍子もない疑問に、科学と数学と、シンプルな線画のマンガを使って答えるアメリカでは、サイエンス系のとしては破格の大ヒットで、ニューヨークタイムズのベストセラー・リストに34週連続で載った。 著者のランドール・マンローは、大学で物理学を学んだあとNASAでロボット工学者 として働いた人物。現在はフルタイムのウェブ漫画家で、「恋愛と皮肉、数学と言語の ウェブコミック」、xkcdというサイトを運営している。そこから派生した読者投稿サイト、xkcd What If が書のベースだ。マンローは投稿される疑問に、数学と科学、そして「ユーモア力」を駆使して、あっと驚くような答えを出す。その過程で、

    『ホワット・イフ? 野球のボールを光速で投げたらどうなるか』 - HONZ
    kamei_rio
    kamei_rio 2015/06/24
    真面目に考えるだけでも面白いし、科学とあんまり関係ない現実の話をしれっと入れてオチを付けるセンスもすごい
  • 科学の歩き方『サイエンス・ブック・トラベル』

    何が君の幸せか? それは、何を知って喜ぶかによる。知ることは、世界を拡げること。この喜びを分からないまま終わる、そんなのは嫌だ。 書は、科学の世界を歩くためのブックレビューだ。第一線の30人が選んだ100冊は、眺めるだけで見晴らしが良くなる。まずは、パラパラしながら興味を惹いたを選んだ「人」を探そう。その人こそが、世界を広げ、知る喜びの先達になる(を介して、人を探す)。 ありがちな、「さわりを解説してお茶をにごす」タイプではなく、「なぜこれを選んだのか」について、そのとの関わりも含め赤裸々に語りかけてくる。科学に対し、無味乾燥な数式や研究というイメージを抱いて読んだなら、「知りたい」という熱い思いと、「どうやって伝えよう」というもどかしい思いに揉まれるだろう。 たとえば、講談社ブルーバックスの編集会議。7名の編集者が月1に集まる企画会議なのだが、そこで「通す/通さない」を決めるのは

    科学の歩き方『サイエンス・ブック・トラベル』
  • 『6度目の大絶滅』で人類も絶滅するのか? - HONZ

    バブルの渦中にいると、自分を取り巻くものがバブルであると理解することは難しい。ハジけて初めて、それはバブルとして広く知覚される。当の悲劇は、取り返しの付かない段階にならなければ気づくことができないからこそ、悲劇となりうるのかもしれない。それでも、リーマン・ショックが起こる前からサブプライムローンの危険性にいち早く気づいて大儲けした人々がいたように、人類を襲う現在進行形の悲劇を察知した科学者達が声をあげはじめた。その悲劇というのが書のテーマである、生物の大絶滅だ。 いまこの文章を読んでいる最中にも、アマゾンの熱帯雨林、アンデスの高地など世界のいたるところで、多くの生物種が絶滅している。ただし、ダーウィンの自然淘汰説からも分かるように、絶滅自体は珍しいものでも、悪いものでもない。問題となるのは、絶滅のスピードだ。平穏な時代の絶滅率を「背景絶滅率」というが、現在もっとも絶滅の危機に瀕している

    『6度目の大絶滅』で人類も絶滅するのか? - HONZ
    kamei_rio
    kamei_rio 2015/04/13
    人間による絶滅のスピードは確かに速いけど、大量絶滅先輩方には及ばないような気もする
  • 偉大なる失敗:天才科学者たちはどう間違えたか by マリオ・リヴィオ - 基本読書

    当然ながら科学者だろうがなんだろうが間違えを犯すわけで、ただ単に失敗を取り上げるだけだととして面白くはならないだろうなと読む前は思っていた。しかし「大発見への橋渡し役を果した」失敗を「偉大なる失敗」と呼び、五人をとりあげていてなかなか良いまとまり方をしている。何よりいかに偉大で名声を得た科学者であったとしても、むしろその事によって自分の説への過剰な信頼を寄せてしまい間違いを認められず、軌道修正することかなわず「失敗し続ける」ハメになった例など、失敗について我が身を振り返ることも多い。 たとえば書で取り上げられている科学者のうちの一人にケルヴィンがいる。彼はなるべく科学的な指標を使って計算を行い、もっともらしい地球の年齢を導き出したが、のちの研究によればそれは桁のレベルから間違っている値であった。ケルヴィンは自身の科学的な計算について、いくつかの仮定をおいており(まだわかってない部分だっ

    偉大なる失敗:天才科学者たちはどう間違えたか by マリオ・リヴィオ - 基本読書
    kamei_rio
    kamei_rio 2015/02/16
    科学においても最後まで自説を曲げず、世代交代までの時間が必要になることもある
  •  「進化とは何か」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    進化とは何か:ドーキンス博士の特別講義 作者: リチャードドーキンス,吉成真由美出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/12/19メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (8件) を見る 書はリチャード・ドーキンスが1991年に英国のロイヤルインスティテューションが主催する子供たち向けのクリスマスレクチャーで講演した内容(全5回)が元になったものだ.レクチャーの題は「Growing Up in the Universe」*1.この講演の様子はヴィデオ化されてDVDになり,さらにYouTubeでも公開されている.あちらでも書籍化されたようだが,現在では入手困難になっているところ,新たに編集邦訳され,インタビューを加えて日語で出されたということになる. 第1章では進化が成し遂げた驚くべき産物を次々に紹介し,そしてそれがヒトの想像を遙かに超えた時間の広がりの中で起こっ

     「進化とは何か」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
    kamei_rio
    kamei_rio 2015/01/06
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  • 『進化とは何か?』by 出口 治明 - HONZ

    「私たちはなにもので、どこから来て、どこへ行くのだろう」有史以来人間はずっとこの根源的な問いを考え続けてきた。人間は動物で星のかけらから作られている、そして進化を続けてきて今日の姿になったのだ、ということを現在の僕たちはよく知っている。僕たちが宇宙論や生物学や進化論が好きなのは、きっとどこかに自身のルーツを確かめたい気持ちがあるからに違いない。 書は、とりわけ個性的な天才学者、ドーキンスによる進化論の講義である。しかもただの講義ではない。1825年、ファラデーはロンドンの王立研究所でティーンズを対象にクリスマスレクチャーを始めた(ファラデーの「ろうそくの科学」という名レクチャーは、世界各国で翻訳されている)。この実演をふんだんに取り入れることで有名なクリスマスレクチャーに、ドーキンスも呼ばれたのである。書はその5回にわたるレクチャーを再現したものである。 第1章「宇宙で目を覚ます」。人

    『進化とは何か?』by 出口 治明 - HONZ
    kamei_rio
    kamei_rio 2015/01/03
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  • 一般向けの科学の本、最良の本はこれです。 - takumi296's diary

    10年前の2004年12月31日に初版が発行されたですが、『ガリレオの指』-(ピーター アトキンス著:斉藤隆央訳-早川書房)と言うがあります。サブタイトルは「現代科学を動かす10大理論」、3,456円で今でも購入できるです。原題も『GALILEO'S FINGER』(The Ten Great Ideas of Science)ですから、ほぼそのままと言ってよいでしょう。 私は、を読むと最初のページの空き部分に数行の感想と点数を付けます。100点満点で5点刻み、最低は30点ぐらいです。現在PDF化しているは30年間で購入したですがおよそ3,000冊あります。その3,000冊の中で100点満点を付けたはこの『ガリレオの指』だけです。ただし、点数付けを始めたのは、30歳ぐらいからですので、その前20代の時に読んだには点数が付いていません。また、今から点数を付ける気にもなりません

    一般向けの科学の本、最良の本はこれです。 - takumi296's diary