放射性セシウムが検出された牛の肉の販売経緯などを記した張り紙が掲示された精肉売り場=徳島県阿南市の「フジグラン阿南」で2011年7月12日、山本健太撮影 福島県南相馬市の畜産農家が出荷した黒毛和牛から暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、同じ農家が出荷した牛肉が流通していた自治体では12日、学校給食で牛肉の使用を自粛したり、飲食店で既に客に提供されていたことが次々に判明するなど影響が広がった。流通先は11都道府県に拡大し、各自治体や流通業者は対処に追われる一方で、消費者に冷静な対応を呼び掛けている。 ◆学校 横浜市は12日、市立小学校の給食で、1学期最後の給食となる15日まで牛肉の使用を自粛すると発表した。 厚生労働省は8日、福島に加え宮城、山形、茨城、栃木、群馬、新潟7県に牛肉のモニタリング検査を強化するよう依頼しており、横浜市は夏休み明けの2