ある意味、音楽アルバムを作るのも、本質的には編集者がやってるようなコンテンツ作りに近いと思うんです。アーティストと音楽プロデューサーの関係は、ある意味、書き手と編集者の関係と同じだと思うんです。才能がある人を見つけて、それをどう見せるかとか、どうプロダクトとしての自立性を作り上げるのか、というところはやっぱりプロデューサーとか編集者の手腕にかかってくるところはありますよね。 米田:編集者を志す人は、コンテンツに触れたときに受け身的に消費しない、という姿勢が大切ですよね。ただ「おもしろかった」とかじゃなくて、どういう意図があって作られたのかとか、どんな場所で作られたのかとか、表に出ない情報が知りたい、と思うのは編集者として必要な好奇心です。 若林:そうですね。あと、アーティストにしても物書きにしても、自分の名前で何かを創り出している人って、最初から100%の自信を持って、それを世に出せる人っ