購入した覚えのない「謎の種」が、海外から自宅に届く案件が相次いでいるとして、植物防疫所が受け取った場合は同所に相談するよう注意を呼びかけている。アメリカでも同様の送りつけ被害が報じられ、一部では詐欺ではないかと言われている。 横浜植物防疫所の担当者によると、7月29日ごろから「注文した覚えのない植物の種子が海外から自宅に届いた」といった相談が相次いで寄せられているという。植物防疫法は、「植物を輸入した者は、遅滞なく、その旨を植物防疫所に届け出て、植物防疫官から検査を受けなければいけない」と定める。検査を受けていない海外の植物を郵便で受け取った場合にも、速やかに検査を受けることを義務付けている。 輸入時に検査を受けた植物は、外装に合格のスタンプ(植物検査合格証印)が押される。担当者は「外装に合格証印のない植物の小包が届いたら、そのままの状態で、最寄りの植物防疫所に相談してほしい」としている。