写真の茶碗は無印良品の商品ではございません 「夫婦(めおと)茶碗」と呼ばれる器があります。大ぶりのものとやや小ぶりのものをペアにした同柄の飯碗や湯呑みのことです。大きいほうを男物、小さいほうを女物とし、それを夫婦に見立てたネーミングでしょうか。どうやら日本には、器にも性別があるようです。 器の大小は性差別? 夫婦茶碗でなくても、男女で器の大きさが異なることはよくあります。銀座のある定食屋さんでは、女性客のご飯をやや小ぶりの飯碗で出したところ、ご飯好きの女性に「大きいお茶碗にしてください」と抗議されたという話もありました。どこに行っても画一的な茶碗で供されることの多い昨今、使う人に合わせて器を選んでいると見れば「さすが銀座」とも思えますが、これを細やかな心配りと見るか男女差別と見るかは、意見の分かれるところなのでしょう。 こうした器の大小、特に夫婦茶碗の大小は、「性差別の象徴」として槍玉にあ