2020年は多くの企業でテレワークの導入が進み、ビデオ会議ツールのセキュリティー問題やVPN(仮想私設網)製品の脆弱性を突く攻撃が発生した。マルウエアの「Emotet(エモテット)」が再び猛威を振るった年でもあった。 それでは2021年はどのようなサイバー攻撃が見込まれるのだろうか。セキュリティーベンダー各社の予測を見ていこう。 テレワーク環境が攻撃対象に トレンドマイクロと米FireEye(ファイア・アイ)の日本法人が2021年のセキュリティー脅威に挙げるのはテレワーク環境への攻撃だ。トレンドマイクロは2020年12月に発表したリポート「2021年セキュリティ脅威予測」で、ホームネットワークが新たな踏み台になる可能性を指摘した。