[19日 ロイター] - ドナルド・トランプ氏が大統領選への出馬を正式に表明した15年6月、まず最初に言及したのは、中国問題だった。通商面で「彼らは私たちを殺している」と述べ、その解決を約束した。 12月19日、ドナルド・トランプ氏が大統領選への出馬を正式に表明した15年6月、まず最初に言及したのは、中国問題だった。写真は2017年11月、北京でスピーチするトランプ米大統領の手(2018年 ロイター/Damir Sagolj) 就任2年目のトランプ大統領は、米中通商関係の「修復」に力を入れている。あまりにも長く無視されてきたこの問題に米国や西側諸国を目覚めさせた大統領の手腕は評価できる。だがトランプ氏自身の発言や行動によって、問題解決に向けた取り組みが阻害された面もある。 今年に入り、実りなき通商協議が報復関税合戦へと変貌する中で、米中両国は1日、90日間の「一時休戦」を宣言。数十年にわた