【読売新聞】 カーリングの北京五輪最終予選女子日本代表決定戦(3戦先勝方式)は12日、北海道稚内市のみどりスポーツパークで最終日の2試合が行われ、 平昌 ( ピョンチャン ) 五輪銅メダルのロコ・ソラーレが北海道銀行に2連勝し、五輪
「一番、いいゲームでした。(NHKの)生放送で良かったです」 「最後の最後、ちょっとだけツキがあっちにあった。それくらいタイトな試合だった」 日本代表の小笠原歩と阿部晋也がフィンランド戦後、それぞれそう語ったように、予選7試合でもっとも好ショットの応酬が見られ、彼らのストロングポイントが出たゲームだったのではないか。 阿部はスイープを懸命に続けストーンを運び、戦局を変えるランバックも決めた。小笠原も大会を通して「まっさらなところで投げるのは難しい」と言い続けてきた1投目を試行錯誤しながら投げ一定のアベレージを残した。特にフィンランド戦の後半は、持ち前の勝負強さを発揮し、スキップショットを強い位置に送り込んだ。 命運を分けた最終8エンドも阿部が2点を取るセットアップを果たした。先攻のフィンランドのラストロックを前にハウス内にN0.1と2を作って、ミスが出れば小笠原の最終投を待つまでもなく日本
カーリングのミックスダブルス世界選手権グループリーグ6戦目のvs.エストニア、日本代表のチーム阿部は敗れるとグループ上位3チームからこぼれてしまう状態で迎えた。相手は日本が昨日敗れたベラルーシから星を挙げているエストニアだ。 阿部晋也が「ここまでくると、どこが強いとか関係ない。目の前のショットに集中して、目の前のゲームで勝つだけ」と語ったように序盤は高い集中力でショットを繋げ、後攻で2点、続くで先攻1点を与えるプラン通りの展開となる。 しかし、3エンドに小笠原歩のドローgガードをかわせずにハウスを塞いでしまうと、エストニアは自分の石を守るためにガードを置き続け、阿部はそれを払うのに手一杯となる苦しいエンドマネジメントを強いられる。ラストロックもガードをかわせずに2点スティールを喫した。 4エンドで同点に追いつき後半戦に入るも、5エンドでも小笠原の1投目がガードに引っかかる。本人も「そこから
カーリングのミックスダブルス世界選手権4日目、日本はダブルヘッダーだったが、朝のベラルーシ戦に続き、ハンガリー戦でも黒星を喫してしまった。 1エンドからハンガリーの強い石を捌き切れず、小笠原のラストロックは自軍の石を叩き出してしまい、4点を献上する。 2エンドは苦しい形ながらも小笠原が中央にドローを運び、1点返す。阿部のスイープも力強かった。 3エンドも阿部が中央を壊すテイクで悪くない形を作るが、ハンガリーのZsolt KISSにラストロックを決められ、思うように複数得点ができない。 4エンドにパワープレーを選択し、一気に点差を縮めにいくが、Zsolt KISSのダブルで反撃の芽を摘まれると、リスクを負いながらダブルを狙った小笠原のラストロックはまたも自軍の石に当たり逆に4点を奪われる結果となった。 フィニッシュはもちろん、エンドの内容も決して良いとは言えなかった。小笠原が「高い位置に(石
ミックスダブルス世界戦のグループリーグも4試合目を迎え、ここまで2勝1敗の日本は、1勝2敗のベラルーシと対戦した。 しかし、序盤から4点を失うと3エンド連続でスティールされる苦しい立ち上がり。小笠原が「(アイスが)滑って滑って。もっと大きくアジャストしないと行けなかったのに思い切れなかった」と悔やんだように、前半だけで8ダウンというビハインドで折り返す。 なんとか反撃の糸口を得たい日本は5エンドにパワープレーを選択すると、阿部のコーナーガードに隠すドローや、相手の黄色をバックガードに使うヒットロールを決め、複数得点のお膳立てをすると、フィニッシュは小笠原のランバックダブル。T奥であったが、しっかりシューターも残して4点を返した。 「(2月下旬の)チーム結成以来、初めてパワープレーを効果的に使えた」と阿部が振り返るように、残りの試合で自信を持って使えるカードが増えたのはポジティブな要素だ。
カナダ・レスブリッジで開催中の平昌五輪新種目、ミックスダブルスの世界選手権は3日目を終え、日本代表のチーム阿部(阿部晋也・小笠原歩ペア)はグループリーグの3試合目、クロアチアと対戦した。 序盤、アイスリーディングに若干、時間を要したが、相手のミスにも助けられ、2エンドで4点を奪うと3エンド目にも4点スティール。早々に大勢が決した。 相手のクロアチアは世界ランク43位のカーリング新興国で「勝たなければいけない試合だった」と阿部が語る通り、いわば格下との試合だったが「いい形で4点取れた」(阿部)「置きたいところ、昨日よりいいところに置けている」(小笠原)と、チームとしての手応えを得たようだ。 また、ブラジル戦に続き、相手のパワープレー宣告を受けたエンドを経て、さらにタイムアウトを意識的にとったりと、今後の戦いに向けて準備できた部分もあり、収穫のあるゲームとなった。 特に阿部は試合を重ねるごとに
カナダのレスブリッジで開幕したカーリングのミックスダブルス世界選手権2日目で、日本代表のチーム阿部(阿部晋也・小笠原歩ペア)は、ブラジルに11-4で完勝。試合後、小笠原は、 「イメージどおりのところに置かさって…置かさって? 北海道弁ですね。置くことができているので」 と内容と結果の伴ったゲームを故郷の言葉を交えつつ振り返った。 昨日の初日、小笠原に「ちょっと緊張してたかも。(ショットの質が)私の知っているシン君ではなかった」とイジられていたパートナーの阿部もアイスに慣れ、LSDで10.1という好ショットを放つと、「(ウェイトが)当たってきたという感覚はある」と本人も手応えを得た通り、序盤からレイズ、カマーいったミックスには欠かせないショット、さらにはダブルもしっかり決め、セットアップを続けた。 これに小笠原も「最後に私に楽なショットを投げさせてくれた」と前半4エンドを100%のショット率
ミックスダブルスの世界選手権「World Mixed Doubles Curling Championship 2017」が、カナダ・アルバータ州レスブリッジで開幕した。 平昌五輪から正式種目となったこのMDだが、今大会はその平昌のトライアルも兼ねている。日本代表は先月、北見市常呂町で行われた「第10回 全農 日本ミックスダブルスカーリング選手権大会」のウィナーである、阿部晋也、小笠原歩によるペアだ。 グループリーグ初戦の相手はラトビア。LSDの結果で後攻を奪われると、序盤からアイスコンディションを掴めずにスティールを許してしまう。3エンド目に阿部がセットアップに成功し、小笠原も精緻なドローを決め、3点を奪うも、「(公式練習をした)昨日とちょっと変わっていた」というよく曲がる氷にアジャストできずにエンドは進む。6エンドには4点を取られて万事休す。最終的には4-8で初戦を落とした。 「自分た
「つくづく『この人は持ってるな』と思い知らされた」 第10回全農日本ミックスダブルスカーリング選手権(3月1日~5日・北海道北見市)で優勝した『チーム阿部』の阿部晋也は、大会をそう振り返って控え目に笑った。パートナーの小笠原歩を評してのコメントだが、おそらく技術、勝負強さ、強心臓、スター性など、彼女のすべてを称えてのことだろう。 小笠原は大会を通して、ミックスダブルスのベースとなるカムアラウンド(ガードストーンの後ろに回り込むショット)、フリーズ(ハウス内のストーンにぴったりとくっつけるショット)といったショットを次々と決めていった。もちろんミスがなかったわけではないが、「いちばん大事なドローは絶対に外さないから、しっかりエンドセーブできる」と、指導者としても、選手としても経験豊富な阿部に、そう言わしめるだけの勝負強さを見せた。 日本ミックスダブルスカーリング選手権を制した阿部&小笠原ペア
出産直後、考えたことがあるんです。 こんな痛い思いに比べたら、カーリングのしびれる一投なんて痛くもかゆくもないんだ、だから海外の選手はみんな強いのかなって。 小笠原歩(カーリング) 2011/03/27 「チーム青森」ブームを巻き起こしたトリノ五輪後、出産のために競技を離れた小笠原(旧姓小野寺)が、'10年に復帰を決断。トリノで共に戦った船山(旧姓林)弓枝らと、新チームを結成し、'14年のソチ五輪を目指す。 Number764号(2010/10/14)
帰ってきた。ついに戻ってきた。 4年前、トリノ五輪の活躍で日本中にブームを巻き起こした カーリング日本代表を率いたスキップは、 その後休養の道を選んだが、現役に戻る決意をした。 今ここに、復帰への経緯と決意を語る。 その姿は、歳月のたしかな流れを思わせた。 お腹にまだ小さな、小さな赤ん坊を抱えていた。あやすようにわが子に向けられたのは、優しい笑顔だった。 2006年のトリノ五輪は荒川静香の金メダルで記憶されるが、それに劣らぬ関心とブームを起こしたのはカーリング日本代表「チーム青森」である。チームのスキップ(主将)であり、中心にいたのが小野寺歩だった。 以前なら想像できないほどカーリングの認知度が高まった今日への発火点となり、道筋をつけた小野寺は、トリノ後、盟友、サードの林弓枝とともにチーム青森を離れ、北海道で休養の形をとった。 あれから4年と半年が流れた。 結婚を経て一児の母となった小野寺
3年分の涙と笑顔があふれた。 9月17日、ソチ五輪カーリング最終予選に臨む女子の日本代表決定戦を制したのは、北海道銀行フォルティウスだった。決勝は予選を1位で通過したフォルティウスと中部電力との対戦。中部電力はこの3年、日本代表として国際大会に出場し、今年2月の日本選手権でも予選こそフォルティウスに敗れたものの決勝では9-4と大差で下している。中部電力が実力は上、有利と見る関係者は少なくなかった。しかし、勝利したのはフォルティウスだった。 何がこの結果をもたらしたか。それはチームワークのレベルだった。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 1071文字 NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。 有料会員登録 有料会員ログ
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