改正プロバイダ責任制限法施行後の10月6日、東京地裁がTwitter社にプロバイダ情報の提供命令を出した。10月3日の申立てから、わずか3日間という「スピード命令」となった。 開示申立て「第1号」を手がけた弁護士は「まだ手探りだが、裁判所が法改正による手続きを先導していくという強い姿勢を感じた。Twitter社は速やかに応じてほしい」と話す。 ●2週間と予想も… 第1号の開示申立てをおこなっていたのは、大阪府のブランディング会社。反社会的勢力との関係を指摘するような投稿をされたとして、Twitter社を相手方に今回の新制度を使っていた。 代理人の藤吉修崇弁護士によれば、Twitter社に命じられたのは、投稿者が契約していた接続プロバイダ情報を申立人に提供することと、ログインの際に使われたIPアドレスとタイムスタンプを接続プロバイダに提供することだ。 「(改正法施行後も)2週間ほどかかると言
アダルトビデオ(AV)の購入履歴をネットに流され、一時は自殺を考えた石渡貴洋さん(27)。彼を追い詰めたのは、サイバー空間の悪質な集団「恒心教」(こうしんきょう)だった。 恒心教は個人情報を晒すほか、日常的に施設への爆破予告をおこなうなど「犯罪行為」にも手を染めている。逮捕者を出しても活動がおさまる気配はない。石渡さんの被害事実などから、「ネットの闇」そのものと言える恒心教の実態を報告する。 ●爆破予告を繰り返す「恒心教」 今年3月上旬、恒心教と称する一人、大学院生の男性(当時23歳)が、強要の疑いで書類送検されたと複数のメディアが伝えた。報道によると、男性は昨年7月、高校生を脅して、「ネット上の掲示板に書き込まれた爆破予告を見た」と関係各所に通報させようとした疑いがある。 実はこの男性は昨年11月にも、警視庁に逮捕されたことがニュースになっている。このときは、ネット上の掲示板に高知県内の
ブログ「余命三年時事日記」を発端とした不当な懲戒請求をされたとして、嶋崎量弁護士が懲戒請求者らを訴えていた裁判の判決が4月11日、横浜地裁であった。石橋俊一裁判長は懲戒請求者6人に対し、請求満額となる各33万円の支払いを命じた。 嶋崎弁護士は「余命」読者らから、テンプレートを利用した958件の懲戒請求をされ、東京地検に刑事告発もされていた。嶋崎弁護士は、懲戒請求した全員の提訴を表明しており、判決は今回が初めて。 現在90人を相手に同様の訴訟が進行しているといい、今後も和解の申し出がない懲戒請求者の提訴を続けるという。 なお、この懲戒請求については、嶋崎弁護士が所属する神奈川県弁護士会の綱紀委員会で「懲戒すべきでないことが一見して明らか」と判断されている。 ●損害を個別に認める 判決は、今回の懲戒請求について「事実上及び法律上の根拠を欠く」と指摘し、「違法な懲戒請求」だと認定。刑事告発をとも
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