みなさん、百合はお好きですか? 今日は、逢坂冬馬さん著の小説『同志少女よ、敵を撃て』の感想を書こうと思うのですが、ぼくは第二次世界大戦を舞台とした作品がやや苦手な傾向にあり、この小説が話題になってた頃も気になりつつ読むのを躊躇っていました。 同志少女よ、敵を撃て 作者:逢坂 冬馬 早川書房 Amazon しかしブログ友達のゆきにー (id:yuki_2021)さんが以前「これは百合小説である」とおっしゃられていて「なるほど、エンタメ性の高い作品なのか、じゃあ読んでみようかな?」と思い読んでみたところ、これがどえらい面白かったという次第なのです。 www.ituki-yu2.net 以下、物語の核心に触れないようあらすじを書かせていただきます。 物語は独ソ戦真っ只中の1942年から始まります。 主人公の「セラフィマ」は戦地から少し離れた農村で風の便りに戦争が激化していることを聞きながらも村は