今年の土用の丑(うし)商戦で中国産ヨーロッパウナギを仕入れるかどうか―。ウナギの輸入、流通関係者の間で、中国産ヨーロッパウナギの仕入れ動向に注目が集まっている。中国が6月30日を期限に、輸出に必要な政府証明を発行しないとの情報が、国内業界団体にもたらされたからだ。 これまで国内スーパーや外食チェーンで安価なかば焼きとして販売されてきた中国産ヨーロッパウナギ。7月24日の土用の丑を前に、業界各社の対応は分かれている。「ヨーロッパ種で土用の丑の分を確保できた」と安堵(あんど)するのは、回転ずし店「くら寿司」を展開するくらコーポレーション。セブン―イレブン・ジャパンは「現在検討中だが、ヨーロッパウナギは仕入れない方向」(広報)。イオンやイトーヨーカ堂、西友、ローソンは不使用だ。 中国業界団体によると、中国国内では今年、ヨーロッパウナギの稚魚10トンが池入れされた。今後1〜2年で数千トンのかば
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