ついに『謎の独立国家ソマリランド』の見本があがってきた! パネルも本の装丁もむちゃくちゃかっこいい! …と感激で、今すぐ神保町の本の雑誌社に駆けつけ、 杉江さんと本文レイアウトのカネコッチと祝杯をあげたいところなのだが、 私はなぜかバンコクにいる。 しかも、タイのお化けについて訊いて歩いているという間抜けさだ。 今夜も「タイの荒俣宏」と勝手に私が呼ぶお化け評論家のレストラン「ザ・ショック」という店に行き、 「カオ・パッ・ピー(心霊チャーハン)」を食べようかと思っているところ。 リアル北斗の拳ソマリアとはあまりに落差が激しい。 機関銃を持った民兵も妖怪に見えてくる。 タイのお化けワールドは混沌としている。 心霊と妖怪のはっきりした区別もないし、タイ人はものすごくお化けを怖がるいっぽう、 コメディのお化け映画も数多くあり、みんなで爆笑しているし、 かと思えば、地方の村では妖怪を警察が捕獲しよう