[ロサンゼルス 22日 ロイター] - 米カリフォルニア州サンディエゴ動物園のサファリパークで22日、世界に4頭となっていたキタシロサイのうち1頭が、安楽死の処置により死亡した。動物園が明らかにしたもので、細菌感染と老衰で状態が悪化したという。 死亡したのは41歳の雌の「ノラ」で、地元紙によると、スーダンの自然界で生まれ、2歳ごろに捕獲された。1989年にチェコの動物園から繁殖プログラムの一環としてサンディエゴ動物園に移送された。 ノラは13日、感染源とみられる骨盤の膿瘍を摘出する手術を受けたが、食欲と運動能力が低下したため、先週は獣医師の観察下に置かれていた。週末に容態が悪化し、安楽死の処置が行われた。 キタシロサイは、角に薬効があると信じる一部の文化を背景に密猟が横行し、2008年に自然界での絶滅が宣言された。ノラは北半球で唯一飼育されていた個体で、残り3頭はケニアのオルペジェタ自然保