いくら本人が「思いつきでやるか、バカ」といっても、見切り発車感が否めない橋下新党。最大の課題は、圧倒的求心力を持つ橋下徹・大阪市長の任期が3か月後に迫っていることだ。 人材の乏しい維新のなかで「ポスト橋下」のひとりとして名前が挙がるのが、大阪維新の会顧問の中野隆司・柏原市長(58)である。中学教諭から民主党で大阪府議になったが、橋下氏が政治グループ「大阪維新の会」を立ち上げるといち早く参加を表明。2013年の柏原市長選で勝利し、現職に就いた。維新の関係者はいう。 「維新立ち上げメンバーを指す『維新8人衆』の1人として一目置かれていて、とくに教育行政では中心を担う。市長選では橋下市長が何度も応援に来るなど、総出で後押しされた」 大阪維新の原点回帰で党内の期待が集まる中野氏だが、その政治姿勢には疑問の声が上がっている。 「中野市長は市役所を抜け出しては、見知らぬ女性と出歩く姿を多くの関係者に目