テレビ番組で、アメリカのオーナーシェフが持続可能な魚の養殖について語っているのを視聴した。 それによると、スペインにあるヴェタ・ラ・パルマ養魚場では素晴らしく美味しい魚を養殖しているそうだ。一種類の魚だけではなく、さらにエビなどの水棲生物も繁殖させている。 しかも鳥たちの楽園になっている。なんと250種60万羽の鳥が生息しているという。通常の養魚場では、鳥類は天敵だ。養殖している魚を餌にしようと狙っているからだ。事実、この養魚場でも、育つ魚やエビ(卵を含む)の約2割は鳥たちに食べられてしまう。 驚くべきは、この養魚場では餌を一切与えていないことである。 魚たちが食べるのは、自然発生した水草や藻、そして植物性プランクトンである。そして水が綺麗なのだそうだ。流れ込む河川の水が澄んでいるのではない。むしろ普通の川と同じ程度に汚れている。化学物質も含まれているだろう。しかし養魚場に流れ込むことによ