これがマイノリティではいけない ――平子さんの愛妻家ぶりが世間から注目され、こうして著書『今日も嫁を口説こうか』が出るまでになったことについてはどうお考えですか? 平子 絶望的、じゃないですか。 ――絶望ですか? 平子 この考え方がマイノリティであってはいけないと僕は思っているので。この本が必要ということは、そのぶん泣いている人が多いってことですからねえ。こんなのイタリアに持ってったら全部、あるあるの1ページ目だと思うんで。「日本人だからこんなことは無理だよ」っていう時代でもないんじゃないのかな、とは思いますけどね。 この世で真の勝ち組は、政治家でも資産家でもない。素敵に着飾り、休日のショッピングモールを仲睦まじく歩ける夫婦だ。 「イオンもららぽーとも、俺がシチリアに変えてやる」 こうした気概が、日本の男性には足りていない。色鮮やかなイタリアの鳥となり、番いとなって二羽で踊れ。 『今日も嫁